遠山の地声

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Posted by 滋賀咲くブログ.at



奈良戦振り返り&浜松・東三河戦に向けて



年に1度の彦根開催ゲームでのバンビシャス奈良戦、期待どうりの連勝おめでとうございます。

ーありがとうございます。 年に1度の彦根で連勝でき良かったです。
沢山のブースターや彦根協賛スポンサー様のお陰で、両日満員の会場となったお陰で暖房の無い中
でも熱くプレーすることができたと思います。

2日とも1Qから終始リードして10点差以上の完勝(初日滋賀85vs奈良73、2日目滋賀92vs奈良75)
という印象でしたが、遠山HCは、2日とも『タフなゲームだった。』とコメントされていました。


ータフなゲームでした。
分かっていたつもりでしたが、奈良は鈴木選手を中心に想定以上に速く、何度も何度も走られてしまいました。
我々は鈴木選手と奈良のランを止める為に多くの労力といくつものプランが必要でした。
特に土曜日は単純に奈良の方が頑張っていた部分が多く見受けられましたので、日曜日は奈良の速さを
止めることと、奈良よりもハッスルしファイトすることが必要でした。

横江選手が怪我で欠場した2日間、復帰したばかりの小川選手のプレータイムがまだまだ限定的
(初日5分、2日目7分)な中で小林選手はよく踏ん張った印象です。ウッドベリー選手がPGを務める
場面もありましたが、想定どうりでゲーム進行できたのでしょうか?


ー小川は各Q2分以内の8分以内のつもりでしたので、想定内で収まって良かったです。
ウッドのPGは1日練習しただけなのでオフェンス面ではあまり期待していませんでしたが、ディフェンス面
で非常に効果的に機能しました。その時間帯はおおよそ鈴木選手を消すことができたと思います。
またオフェンス面でも岡田が常にウッドのフォローをしてくれましたので最小限のトラブルで済みました。
小林は日曜日に早い段階でファールトラブルになってしまいました。 
実際はゲーム中はかなり困りましたが、「成長したな」とも思いました。
それは、大学を卒業したばかりのちゃらんぽらんな子供のままでは起こらなかったファールトラブルだったからです。
小川のプレータイムが限定的の中、交代要因がいなく端から見ればあまり賢くないファールが多かったですが、
小林のファールはチームのPGとして大きな責任を持って『自分が守らなければ』と立ち向かった上での
ファールでした。
適当にプレーしディフェンスに意識の無い選手がする適当なファールとはレベルが違いました。
ファールトラブルは今後無くせばいいだけの話です。 それよりも守ろうとした戦う顔つきが私は嬉しかったです。

加納選手はいつもデイフェンスで大きく貢献してくれていますが、2日目はオフェンス面でも
キャリアハイの19得点、7リバウンド、5アシストと大活躍でMVP. 両サイド0度から
走りこむ加納選手にあわせてのレイアップ場面が多く見られました。 加納選手のオフェンス面での
パターンが確立されてきたと考えていいのでしょうか?


ー加納はもともと福岡時代から非常にタイミングよくレイアップに行ける選手でしたが、
今のレイクスのシステムとラインナップが加納のレイアップの機会を減らしていたことも事実だと思います。
その中で加納には「福岡とはシステムが違うので不慣れな環境で難しいかもしれないが、それでも常に
注意深くスコアできるチャンスを探し続けて欲しい」と伝えていました。
加納はオフェンスでもあらゆるシチュエーションで良い意味で犠牲になってくれています。
加納の犠牲的精神が他の選手のシュートチャンスを生んでいるのは紛れもない事実です。
彼らしく動きプレーするプロセスが重要であり、その結果として沢山スコアしてくれればこの上ありません。
よって、これまでどうり、今後も19点ものハイスコアは期待していません(笑)


2日目試合後に遠山HCは、『加納選手の試合最終局面でのプレー態度に感銘受けた。』
とおっしゃっていましたが、教えてください。


ー基本的には私は加納がディフェンスでミスを犯せば厳しく怒りますが、
シュートやフリースローを落としても「いいよ、いいよ」と言っています。
ただ、日曜日のゲーム終盤で加納がフリースローを獲得した時、ゲームもほぼ決まっていた場面でしたの
でちょっとプレッシャーをかけ「絶対に2本とも決めなさい」と言いました。
加納は見事に2本とも決めましたが、決めた瞬間に自分のマッチアップのマレー選手を探し、
もの凄い勢いでステイロー(膝を曲げ腰をおとしたデイフェンス姿勢)しピタっとマッチアップしました。
4Q残り40秒19点差でリードの場面で、です。

一般的には勝利がほぼ確定しているそんな場面で、私からプレッシャーをかけられ、その直後には
一瞬ですでにフリースローの事など無かったかのように全神経をディフェンスに集中していました。
私は加納の姿勢にレイクスを指揮し初めて涙が出るほど感動しました。
日曜日のゲームはとてもシンプルでした。加納が両チームの誰よりも頑張った、だから勝ちました。

これで年末年始のホーム6連戦を5勝1敗と勝ち星に恵まれて17勝7敗。 
”成長過程”のチームはステップアップしつつあるといえますか?


特に秋田戦連敗後からはチームとしてステップアップできていると思います。しかし、まだまだです。
我々はそれぞれ自分自身を厳しく律し、練習から常に細心の注意を払い丁寧にプレーしなければなりません。
練習だからと誰かが1回適当なプレーをし、1回だからと10人同じ様に雑なプレーをすれば練習は
最悪なものになります。それを1週間続けると悪い習慣がついてしまいます。
ウィナーズ・メンタリティーを持った良い習慣を身に付ける為には1回のミスにチームが反応し、
ミスを繰り返さずそれをきっかけにチームがまとまることが大切です。
その為には我々は本当の意味でチームとチームメイトを思いやり、正しいことを正しく行う勇気が必要です。

さて、オールスター前、前半最後の2節は現在西地区首位と2位との上位チーム対決で、
現在のレイクスの真価が問われる重要な戦いになります。 まずは今週末、浜松・東三河フェニックス戦
(1月17日(土)18日(日)於:愛知県豊川市)です。 


ー非常に重要な局面と位置づけています。
ここを勝ち越せばさらに上位に近づけますし、負け越せば5位以下に転落する可能性もあります。
浜松も沖縄もバイウィークがありフレッシュだと思いますが、我々は今シーズン最初の踏ん張りどころです。
技術的なことよりもメンタル・タフネスが試される2週間となります。

浜松・東三河フェニックスは遠山HCがHCキャリアをスタートさせる前の5年間、
名将:中村和雄氏の元でマネージャー、アシスタントコーチとして修行を積んだ原点ともいえるチーム
との対戦、気合いが入りますね。


ー私もですが、ジェフとレイも浜松に所属していたことがあり、私もジェフもレイも中村HCのお陰で
優勝を経験しています。その為、我々は優勝とはどれほど大変で尊いか経験させて頂くことができました。
レギュラーシーズンの重要な局面での首位チームとの対戦ですし、以前の所属チームということもあり
ジェフとレイは気合いが入ると思います。我々はジェフとレイの為に戦い、彼らを助けなければなりません。

ちなみに浜松・東三河とレイクスはTKbjリーグに2008年参入と同期であるものの、
浜松・東三河はリーグ参入前に前身:実業団OSGとして10年以上の歴史があります。やはり、まだまだ
7年目のレイクスとはチームカルチャーや成熟度、環境面など大きな違いがあるのでしょうか?


ー特に練習の環境面ではかなり大きな違いがあります。 浜松・東三河は前身の実業団OSG時代から
専用体育館を所有しており、練習会場数箇所をジプシー的に移動するレイクスとはここが大きな違い
です。 浜松・東三河の環境は、今となれば 「NBAか?」 と思う素晴らしい環境です。
また、レイクスとTKbjリーグ参入同期と言えど、チームの歴史は10年以上の違いがあり、
チームカルチャーの成熟度は大きな違いがあったと思います。

浜松・東三河は2009-10、10-11シーズンと前述の中村和雄氏の指揮で2連覇と一時代を
築きましたが、ここ数シーズンは12-13シーズン西地区6位、13-14同4位と苦戦している印象ですね。 


ー確かにこの3シーズンは優勝していませんが、しかし、現信州の河合HCも浜松で準優勝していますし、
鹿毛AC、大口選手、岡田選手、太田選手などJBL時代や2連覇を経験している選手・スタッフがおり、
コーチや選手の交代でちょっとした歯車を合わせ直す時期だったのだと思います。

一転、今シーズンはレイクスと同様に日本人5選手以全員の過半数入れ替えを行う改革の上で、
現在21勝3敗と西地区首位と見事に復調しています。 とにかく負けない、、接戦もことごとく勝利しています。
新潟から獲得した経験豊富なガード、ナイル・マーリー選手や得点力のある他外国人が注目されますが、
日本人のバランスも非常に良い印象ですね。


ー浜松の強さの要因は沢山あると思います。 まず速いですし、アシャオル選手、チャーロ選手といった
凄まじく能力の高い外国籍選手がおり、206cmの太田選手がいることでどのチームもマッチアップ・プロブレムが生じます。
しかし最も大きな要因は大口選手と岡田選手がいることでしょう。
大口選手と岡田選手が数字に表れない献身的な働きをし、泥臭い仕事を請け負っていることで全ての
帳尻を合わせます。 彼らの価値が浜松の強さの象徴であり、ある意味私はこのリーグで
『最も抑えることが難しい2人』だと思っています。

アウエイで首位チームとの対戦、タフなゲームになることは間違いないですが、滋賀からも多く
のレイクスブースターが豊川に応援に行かれると聞いています。是非、勝利をもぎとってきてください。


ー私はこの状況で選手がどれほどファイトし、どれほどタフに戦い抜くか非常に楽しみにしています。
大きなチャレンジです。現地に来て頂けるブースターの皆様も呉々もお気をつけていらしてください。
今週末もレイクスに大きなご声援をよろしくお願い致します。

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さあ、いよいよ首位チームへの挑戦! レイクスは4連勝中だが、浜松・東三河は11月以来負けなしの
14連勝中。 どんな結果が待ち受けているか注目は高まるばかり、アウエイの地:豊川で首位チームに
胸を借りる遠山レイクスへ滋賀から熱いエールを!


Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年01月15日11:27