遠山の地声

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福岡戦振り返り&アウェイ奈良戦に向けて

 先週末はホーム大津でのライジング福岡戦でした。地区最下位と苦しむ相手に連勝したいところでしたが、二戦目は痛恨の逆転負けを喫してしまいました。

 ―日曜日はレイクスとしては厳しい敗戦となってしまいました。

 バスケットでは同じカテゴリーのチームでの試合は順位など関係なくいかに連勝することが難しいかを痛感させられたゲームでした。前節も含め最近では毎週他のゲームでもアップセットが起こっており、リーグ全体としてメンタル・ゲームの要素が強い時期になってきていると思います。

 特に福岡は現状では実力のある選手を数多く要し、我々にとって不慣れな戦術を用いられ、試合を通じてもっと良い緊張感と集中力を持続させる必要がありました。

 まず、土曜日は来日中の母親が観戦していたレイが27点。岡田も19点と、攻撃陣が引っ張りました。「最近『90点以上取れ』と言っているけど、本当はそれを超えて100点取ってほしいね」と前々から言っていたHCにとっては、溜飲が下がったのではないでしょうか。

 ―胸のつかえが取れたという程でもありませんが、最近は積極的にスコアをしてもらいたいと思っていたので、選手が思い切り良く沢山スコアを目指してくれた姿勢が良かったです。

 プレーオフではどのチームもディフェンスが格段に厳しくなりますので、そろそろプレーオフに向け、ディフェンスだけではなくオフェンスやスコア面もプレーオフを見据えていかなければ今後スコアをすることが難しくなってしまいます。そういった目的から土曜日はレイやジェフや岡田を中心に多くのスコアをしただけではなく、よくボールも動いていましたし、32本のフリースローを打つこともできました。特にレイは数週間前に子供が産まれ、アメリカから母親が来日され、家族が見守るなか美しいシュートと情熱的なハッスルプレーでチームを牽引してくれました。

 一方で試合後の会見では「40分間、我慢できないことが多かった」と反省点を強調していましたが、まだまだ満足のいく試合ではなかったでしょうか。

 ―前節の京都戦でターンオーバーを8に抑えられたにも関わらず、18ターンオーバーをしてしまいましたので、スタッツ上で見えるミスも多かったですし、特に後半はフラストレーションを表に出し過ぎているシチュエーションが多かったです。その結果、意識の矛先がレフリーにいってしまったり、ディフェンスが大雑把になりイージーなスコアを多く許してしまい、リバウンド・ルーズボールへの意識も低くなってしまいました。

 特に、我々(レイクスも含めリーグ全体)はもっとレフリーをリスペクトしなければなりません。チームやリーグは様々な支えやご協力の上で成り立っていますが、同様にレフリーがいなければバスケットボールは試合をすることができません。私はレフリーを『敵』でも『味方』でもなく、良いゲームを提供する為の『同志』だと思います。レイクスはチームもブースターも”最もレフリーを批判しないチーム”になってもらいたいです。

 そして、続く二戦目に福岡のジョー・ブライアントHCが仕掛けてきたのがトライアングルツー。前日活躍したレイ、岡田の二人に厳しいマークをつけてきました。

 ―私はアシスタント・コーチ時代にブライアントHCにトライアングルツーを仕掛けられた経験がありましたので、「ブライアントHCならそろそろボックスワンかトライアングルツーを仕掛けてくるかもしれないね」とチームと話をしていましたので、実際には我々はそれほどビックリはしていませんでした。

 その為、ベンチでも小川が「遠山さん、トライアングルツーですね」と選手達もすぐに気付いてくれました。我々は多くのオープンシュートを打つことに成功しましたが、しかし、ほぼ全ての選手が初めての経験だった為、”なんとなくやりづらい”雰囲気がショットに悪影響を及ぼしてしまいました。

 ブライアントHCは、一戦目のハーフタイムにも「辛抱強く、ゆっくりとオフェンスを仕掛けるのが大事」とハイスコアゲームを避けるような指示を出していたようですが、二戦目は相手の思惑にはまってしまったという感じでしょうか。

 ―結果的には様々なちょっとしたズレが影響し、相手の思惑にはまってしまったと認めなければなりません。しかし選手はチームのコンセプトを大切にしてプレーしようとしてくれましたし、アンセルフィッシュでした。

 ただ、オフェンスのやりづらさがショットだけではなく、リバウンドやディフェンスなどあらゆる部分に悪影響を及ぼしてしまいました。多くの時間帯で福岡にモメンタムを掴まれ、本来であればリバウンド・ルーズボールやハッスル、ディフェンスのエクスキュート(実行、遂行)等で我々が流れを掴みにいかなければならないところ、相手の戦術や細かなミスの積み重ねで1試合を通じてディテール(細部)を徹底できない雰囲気になってしまい、ミスにミスを重ねる我々の悪い部分が出てしまいました。

 バスケットはオフェンスやディフェンス、様々な要素が複雑に絡み合ってゲームの流れを決するスポーツですが、それでも、場合によっては切り離して考え、やりづらい時こそディフェンスで我慢して機を伺うしたたかさと辛抱強さの必要性をチームは痛感させられました。

 4Q残り6:21での9点リードを守り切れませんでしたが、試合後の会見で遠山HCは「もっといい流れでプレーさせてあげられたなと反省です」と述べたり、会見終了後もスタッツを見て首をひねったり、HC自身が試合運びに少し悔いを感じているのかなと感じたのですが、今振り返るといかがですか。

 ―全て結果論です。結果論で言えば、今でも『方法はもっとあったな』と反省しています。悔いも感じています。

 しかし、ゲーム中に選手が打ってくれたオープンショットは全てベストだったと信じています。なぜなら、彼らは次にそのショットのチャンスが来れば迷い無く決めてくれるからです。

 細かいことや戦術の反省や悔いは色々とありますが、我慢が必要な日曜日のゲーム展開の時こそ、チームで最も謙虚で我慢強い”1番ヘタなチームの心臓”をもっと多くコート上に出しておくべきだったとも思っています。


 さて、今週からは奈良、埼玉、大分とアウェイ戦が続きます。シーズンの疲れも出てくるころであり、コンディションの維持も重要になりそうですね。

 ―コンディションに関しては十分過ぎるほど過敏になってくるでしょう。ゲームは毎週続き、練習もしなければなりませんし、コンディションにも気をつけなければなりません。とてもデリケートな時期ですが、コート上を含めオフコートでも丁寧に気をつけて生活できるかが重要になってきます。

 どのチームも同じだと思いますが、この時期からは練習量を削る作業にかからなければなりません。私がコントロールできるところ、選手それぞれがコントロールしなければならないところ、大きなことを成し遂げる為により一層の努力が必要になります。

 この3週はいずれも下位チームとの対戦であり、その後に浜松、沖縄の連戦があることを考えると、落としたくないところです。首位京都、最下位福岡とともに1勝1敗だったここ2週を踏まえて、2つ勝つために大事な部分はどこになりますか。

 ―メンタル・タフネスだと思います。

 あるゲームではやったことを、次のゲームではやらない、となるとそれは技術の問題ではありませんし、連勝は難しくなります。特に相手が原因で”やれなかった”ではなく”やならなかった”場合です。

 コート上でもベンチでも、チームや勝利に必要な大切なことをスタンダードにエクスキュートできるメンタリティーが重要です。練習中から雰囲気作りをし、ゲームで安定的に良いパフォーマンスを発揮できる状況を自分達自身の手で作っていかなければなりません。

 また、欲を言えば、毎試合で”数字に出ない感動”が欲しいとも思っています。今のレイクスにはそういう部分の積み重ねがチームを最も強くしていくと思います。

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 京都戦で発揮した自分たちの良さを持続しきれず、福岡相手に痛い星を落としたレイクス。ここから続く下位チームとのアウェイ3連戦では、その二の舞は許されない。
 まずは今週末の奈良戦。抜群のアシスト能力を持つ#1鈴木、得点力の高い#11タプスコットら、リーグランキング上位を争う好選手を擁するだけに、地区最下位とはいえ決して楽な相手ではない。HCの言うメンタル・タフネスを発揮し、チーム一丸の粘り強い試合運びで連勝を勝ち取れるか。その後の浜松、沖縄戦はもちろん、5月からのプレイオフでの戦いぶりも占う大事な一か月になりそうだ。
 アウェイ奈良戦は香芝市総合体育館で、28日(土)18:15、29日(日)14:00 TIP OFF!!

Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年03月26日11:16



京都戦振り返り&ホーム福岡戦に向けて

 先週末は敵地での京都戦、1勝1敗でした。前回ホームでの連敗と同じような点差で敗れた初戦と、主導権を渡さずに勝ち切った2戦目と、対照的な2試合だったと思いますが、HCのこの2戦の評価はどうですか。

 ―今回の対戦では、土曜日の前半は点数こそ4点差でビハインドでしたが我々には大きなストレスは無く、逆に前半は京都の方がフラストレーションを溜めてゲームをしていました。日曜日は多くの時間帯で主導権を握れていましたので、土曜日のゲームも含めフラストレーションの多かった前回の対戦とは全く違う感覚でした。
 
 土曜日は最終的な点差こそ前回と同じ様な数字でしたが、プランが全く実行できなかった前回とは違い成功した面もあり、我々にはやるべきことはクリアでしたし、日曜に向けて危機感はありましたがネガティブではありませんでした。
 
 そういった意味では対照的な2試合ではありませんでした。1勝1敗でしたが、今後やプレーオフに向け前向きな評価ができます。

 土曜日は前半終了時点で30-34と競り合いに持ち込んでいただけに、後半開始からの相手のオールコートプレスに対応できずにリズムを崩してしまったのが残念でした。ハーフタイムに選手たちに指示はしていたとのことでしたが、選手たちが相手の圧力に我慢できなかったということでしょうか?

 ―まず、後半は相手のオールコートプレスに対応できなくてリズムを崩したわけではありません。

 3Qの最初のオフェンスでターンオーバーをしてしまった為に、そのような印象がついてしまったのかもしれませんが、2分後には2点差まで詰め寄っていますし、3Q開始1分を過ぎた頃にはもうフルコートプレスはされていません。

 劣勢の直接的な原因は3Q7分半過ぎ頃から毎ポゼッションでトータル6本のオフェンス・リバウンドを拾われ我慢できず、そのセカンド・チャンスのほぼ全てをスコアされてしまったことと、オフェンス・リバウンドのハッスルからモメンタムを掴まれ、トランジション・ディフェンスが散漫になり、多くのイージーレイアップとオープン3Pを与えてしまったことです。その結果、我々は雑になってしまい、3Qだけで6本のターンオーバーを犯してしまいました。

 また、この日はコッツァー選手に31得点と、インサイドを支配されてしまいました。試合中に対応するのは難しかったでしょうか?

 ―コッツァー選手には得点されましたが、一方で前半は他の選手の得点を抑えることができました。京都のチーム全体としての得点を前半は34点に抑えることができましたし、そこは狙い通りでした。残念ながら3Qに前の質問の事態が起きてしまったので、一試合を通じてはプラン通りにいかなかったですが、前半を見ると、とても有意義なチャレンジができたと思います。

 翌日はコッツァー選手を2点に抑えることができましたし、日曜日の成功例から今後はトラブル等が発生した時に、ゲーム内でのプラン変更も視野に入れていく必要もあるでしょう。

 一方の2戦目は、序盤から攻守とも積極性が目立ちました。岡田が、前日の試合後に選手の前で「ここ(ハンナリーズアリーナ)でプレイオフを戦う可能性もあるし、このままでは終われない」と檄を飛ばしたそうですね。

 ―岡田はチームに必要な非常に良いコミュニケーションをはかってくれました。

 また、日曜のゲームは選手それぞれが素晴らしい働きをし、岡田自身も26得点の大活躍でしたが、勝利の最も大きな要因は、”岡田がルーズボールに3回ダイブした”ことです。ダイブした3回ともマイボールにできましたし、岡田のような優れたスコアラーがハッスルプレー(=ルーズボール・ダイブ)でルーズボールにダイブ(=勝利への執念)したことが勝利の最大の要因でした。

 また、実際には1試合に同じ選手が3回もルーズボールにダイブすることは、それほど簡単なことではありません。まずルーズボールにダイブする”機会”がなければ、そのハッスルプレーは生まれないのですから。その”機会”を探し続けた岡田とチップアウトなどをして”機会”を作ったチームメイトと、素晴らしい”チームプレー”でもありました。

 ちなみに、NBAの往年のスーパースター、ラリー・バードも「ルーズボールにダイブできなくなったらバスケットを辞める」と言っていたほど、自他共に認めるルーズボール・ダイブの執念が最も大きな魅力の選手でしたが、岡田のダイブでチームがまた1つ成長できたのではと思っています。

 前日やられたコッツァー選手も2得点に封じましたし、HCがよく強調する「一試合を通じて集中してプランを実行する」というのができた試合かと思いますが、できる試合とできない試合、その違いはどこから生まれるのでしょうか。

 ―今回のゲームのメインテーマは『POISE and PATIENT』(落ち着いて冷静でいること、我慢すること)でした。

 京都とはダービー戦ということもあり、フィジカルな激しいゲームになりがちです。京都も勝利への執念を見せてきますから、そこで熱くなりすぎてしまうと、フラストレーションを募らせ集中力を切らせてしまい、違う方向へ気が向いてしまいます。それでは1試合通じて集中することも困難になってしまいますので、我々は正しくプレーすることと我慢することを心がけました。

 また、時には1人の力では我慢することが難しい状況もあるでしょう。チームがバラバラであったり、セルフィッシュで人のことを思いやれない集団であれば我慢することができなくなり集中力も持続しません。良いゲームをする為には必ずチームメイトの力が必要になります。その為には日々の練習から緊張感のある厳しい雰囲気とファイトする習慣を身に付け、自分を律し、チームメイトを思いやり助け合う強い集団にならなければなりません。

 多くの人間にとって、普段はできなかったりやらないことがゲームでいきなり出来るワケがありませんし、練習は適当にヘラヘラで試合だけ真剣にやってそのうえ勝利するなど相当困難でしょうし、虫がいい話です。

 『できる試合とできない試合』の答えが簡単で誰でもできるのであれば毎試合がパーフェクトでしょうし、対戦相手がいることですので尚更難しいと思います。しかし、我々はチームの”輪”の中、アンセルフィッシュネスでお互いを補い、思いやり助け合うことで良いゲームができるチームを目指しています。

 今回は1勝1敗でしたが、岡田も試合後の会見で話していたように、プレイオフでは上位チームから2つの白星をもぎとらないといけません。2つ目の白星をつかみ取るためには何が必要でしょうか

 ―これも安易な答えは難しいですし色々あると思いますが、2日続けて徹底することや、ファイトすることや、集中し我慢することなど、メンタル・タフネスが必要になってくると思います。その為には日々の練習からプロセスを大切にし、正しいことを正しく継続することが大事だと思っています。

 さて、今週末はホーム大津で福岡戦です。先々週のアウェイでの対戦では連勝しましたが、初戦のウッドベリーのブザービーターがなければどう転ぶかわからない2試合だったと思います。特に、2戦計57得点と手を焼いたペッパーズ選手への対策が必要かと思いますが、いかがですか。

 ―福岡はペッパーズ選手や青木選手、ハンフリー選手など非常に能力が高い選手がおり、前回の対戦では小野選手に多くの3Pを決められてしまいました。ペッパーズ選手は非常に危険な選手ですので対策を立てて臨まなければなりませんし、チームが勝つ上で最良の方法を選択していきたいと思っています。
 
 前回のブログにも書きましたが、ウッドのブザービーターが必然的なシュートだったのであれば、今回も偶然ではなく丁寧な良いプロセスの上での結果としての勝利を目指すべきだと思っています。

 そして、ホームゲームも今節を含む残り2節となり、いよいよプレイオフが迫ってきた感があります。ホーム開催のできる4位以内確保、そして上位3チームの撃破に向けて、チームの見通しはいかがですか。

 ―シーズンも終盤に差し掛かり、プレーオフを見据えてチームは良い雰囲気になってきていると思います。これは、単なる上辺だけの仲良し集団ではなく、厳しさを保ったまま良い雰囲気作りをしようとしている選手の日々の努力があるからです。プレータイム等関係なく、チーム全員が大きなことの一部分になることを目指しています。

 良い状態でプレーオフに臨めるよう、日々の練習と今週のゲーム1戦1戦を大切に戦っていきたいと思います。

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 今季なかなか内容と結果が一致しなかった京都戦で、最後の4戦目にしてようやく自分たちのプレーを40分間やりぬくことができたレイクス。プレイオフでの顔合わせを考えても、大きな白星になるかもしれない。
 今節対戦する福岡は西地区最下位とはいえ、プレイオフ圏内の8位まではわずか1ゲーム差。モチベーション高く望んでくるだけにあなどれない。攻撃力の高い青木、ペッパーズらをどう封じるか。京都戦でコッツァーを抑えたように、相手のキーマンを封じる試合運びができれば、勝利が近づくはずだ。
 ホーム福岡戦は滋賀県立体育館で21日(土)18:00、22日(日)14:00 TIP OFF!!

Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年03月19日21:12



福岡戦振り返り&アウェイ京都戦に向けて

 前節京都戦で連敗を喫し、木曜金曜の試合で過密日程となった今節の福岡戦。心身ともに厳しい条件の中で、見事連勝して帰ってくることができました。おつかれさまです。

 ―ありがとうございます。京都戦での連敗で心身ともにタフな状態の中、選手は非常に素晴らしく頑張りました。特に福岡はペッパーズ選手、青木選手、ハンフリー選手を中心に今シーズン最も調子を上げているチームでしたので大変でした。

 また、沢山のブースターの皆さんが福岡まで駆けつけてくれました。本当にありがとうございました。
我々はブースターの皆さんと共に、『困難な時こそ、投げやりにならずに丁寧に』できたと思います。

 特に、木曜はウッドベリーの劇的なブザービーターでの勝利で、勢いも出る勝ち方だったと思います。「我々は勝利を必要としていましたので、ウッドベリーが劇的なシュートを決めてくれてチームが明るくなった事がなによりです」という遠山HCの試合後のコメントからも、チームがこの1勝をどれだけ欲していたかがうかがえました。

 ―前節京都戦での連敗をネガティブに引きずるのではなく、ポジティブなステップアップの為の媒体に変えたいと思っていました。そこで今回のゲームに対しチームにいくつかの目標とその為に必要な戦術を用意し、目標達成にフォーカスできる環境を作りたいと思い、そのプロセスにチャレンジした上で勝利できれば、チームはまた変われると考えていました。
 
 結果的に今シーズンは今回の様なブザービーターでの劇的な勝利は初めてでしたので、この上の無いタイミングで最高の勝利を手にすることができました。

 これがもしシーズン序盤であれば4Qに崩れ収拾のつかない雑な敗戦になっていた筈です。チームが『正しいことを正しく継続的に行うこと』や、『自分のことだけではなくチームや人の為に思いやりを持ってプレーすること』、それらを理解し行動に移し継続する為には『自分やチームを律する厳しさが必要なこと』などを理解し始め、さらに京都戦の敗戦を受け選手が諦めずに我慢強くプレーしてくれたことなど、あらゆる点と点が少しずつ線に繋がり始めたことで起きた、必然的なシュートと勝利とタイミングだったのかもしれません。

 また、ウッドは前半に腰痛をうったえ、キツイ状態だったと思いますがとても素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたし、最後のシュートも本当によく決めてくれました。

 金曜日の試合後に岡田が「この連戦はドンドン積極的にボールに絡んでいこうと思っていました」と振り返ったように、今節は選手たちの積極的な動きが目を引きました。岡田が2戦計12リバウンドなど、リバウンド数が各選手にまんべんなく記録されている辺りにもそれが表れているかと思ったのですが、遠山HCから見てこの2試合の選手たちの戦いぶりはどうでしたか。

 ―チームにはこの2ヶ月ほどかなり厳しくチームとしてプレーすることを強調してきました。その中で少しずつセルフィッシュなプレーが減っていき、チームとしてプレーする意識が出てきました。そこで、前節では得点が少なかったこともあり、今回は90点以上スコアすることを目標の1つに設定したところ、チームがアンセルフィッシュネスの中でチャレンジし積極的にプレーしてくれました。チームの為にスクリーンをかけ、チームの為にパスし、チームの為にスコアし、意図しないディフィカルト・ショットの少ないオフェンスができました。特に岡田とレイは多くの非常に良いシュートを打っていたと思います。

 また、我々にはクリスの様な優れたリバウンダーがいますが、岡田のリバウンド数が表しているようにリバウンド・ルーズボールも誰かに頼るのではなく、チーム全員で獲得する意識があったのではないかと思います。それでもまだ多くのオフェンス・リバウンドを取られていますので、我々はリバウンドに対しもっと真剣に取り組まなければなりません。


 一方、二日間とも、前半にリードしたものの、逆に後半のスコアは福岡が上回り、追い上げを許す展開でした。特に、木曜は4Qを7点リードで迎えていただけに、加納も「乗せてはいけない相手(=ペッパーズ選手)を乗せてしまった」と、逆転勝ちの中でも反省の弁が先に立っていました。

 ―ディフェンス面では目標を達成できなかった部分は多いです。徹底力や実行力の低さから目を背けず、甘い考えは無くしていかなければなりません。1人が「この2点ぐらい」と怠慢なディフェンスのミスをし、それを5人してしまうと大きく勝敗に関わってしまいます。行き当たりばったりで勝った負けたのチームではなく、本当の強いチームになる為には厳しく徹底して実行する執念が必要です。

 それでも、地元に凱旋した加納がペッパーズ選手の、ハンフリー選手の、青木選手のドリブルをスティールした場面は素晴らしいハイライトシーンでした。

 さて、今週末はアウェイで再び京都戦を迎えます。京都は今節で浜松に連勝し、8連勝で首位に浮上して、上昇気流に乗っている感があります。先日の対戦後、HCは「自分たちが準備してきたことをきちっとやること」を対京都の課題に挙げていましたが、改めて、京都への対抗策、ポイントになるのはどのあたりになりますか。

 ―次の京都戦に向け前回と違った良い流れでゲームに向かいたいと思っていました。困難な連敗から踏みとどまり、我慢し、福岡戦を経て、良い状態でゲームに臨めるのではないかと思います。

 プランは前回と異なったり、方法はいくつか用意していますが、ポイントは前回と同様にいかに徹底してエクスキューションするかです。それが京都がやりたいバスケットをやらせないことに繋がります。具体的なことはここでは言えませんが、思い切り良くチャレンジしたいと思っています。

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 京都戦連敗のショックを振り払い、見事連勝で福岡戦を突破したレイクス。先日苦しめられた京都へのリベンジの機会がすぐにやってきたのは、好機かもしれない。8連勝で首位と上り調子のライバルとは、プレイオフでの激突も十分にあり得る。持ち前の積極性、攻撃力を取り戻した選手たち。敵地での躍動に期待大だ!

 アウェイ京都戦はハンナリーズアリーナで14日(土)18:00、15日(日)13:05TIP OFF!!

Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年03月12日11:34



京都戦振り返り&アウェイ福岡戦に向けて

 先週末は3位京都との滋京ダービーでしたが、両日とも非常に厳しい結果となってしまいました。

―大変悔しい結果となってしまいました。我々自身も応援して頂いている皆様にとっても、とても辛い状況だと思います。
 
 しかし、「大変な時にこそ、その人の本性が出る」と言う様に、今こそ我々がどういう人間でどういうチームなのか問われるのではないかと思います。全てが雑になったり、投げやりになることが最も簡単な方法です。良いと時には良い顔をし、悪い時には悪い顔をすればチームになりませんし、バスケットボールに限らなくても同じことが言えると思います。我々はこの困難に立ち向かわなければなりませんし、月曜に体育館に集合してからすでに前に進む準備をしています。
 
 困難は1人で解決することは時には難しいかもしれません。しかし、我々はシーズンと通し『チーム』を意識し、お互いが助け合い、お互いが思いやる強い集団を目指しています。Duke大学のCoach Kの有名な”こぶしの比喩”がありますが、指の1本1本は弱く5本の指が伸びてバラバラな時は脆いかもしれませんが、5本の指が固く結びついて一つになった”こぶし”はバラバラな指よりはるかに強力になります。さらにはコート上の5人以外の”6人目の戦士"の声援がさらにチームを強固にしてくれます。特に日曜のゲームでは、もし選手が投げやりになり適当にプレーしていたら恥ずかしいことですが、全員が最後までファイトしてくれていました。

 我々は我慢し、踏ん張りどころです。

 土曜日は会見で「いいところも出た」と言っていたように、1Qは京都にターンオーバーを多くさせたり、オフェンスリバウンド数で京都を上回るなど、部分部分では良さも出ました。

―前半は点数こそ下回っていましたが、ターンオーバーの数やリバウンドの数で意図する部分が出ていましたし、京都のショットセレクションなども我々の意図通りに進めることができていた部分もありました。点数が少しぐらい下回っていても、機を伺い我慢する価値のある展開でした。

 一方で「多くの時間帯で京都に付き合ってしまった」というように、試合全体では全クォーターで京都にリードされる展開でした。良さが続かないという点で、非常にもどかしかったと思います。遠山HCが、いつも以上にイライラして選手を叱咤する場面が多かったようにも思います。

―良さが断片的なものであり、それも丁寧さを欠いたプレーから崩してしまったことは非常にもどかしかったです。京都は相手の隙に巧みにつけ込めるチームですので、我々には京都以上にハードワークし、尚かつ丁寧にプレーする必要がありました。

 私がいつも以上にフラストレーションを出していたのであれば、それは恥ずかしいことですし、強く反省したいと思います。特に、後半は全くプランが実行できなくなり、我々のLazyさ(怠惰さ)が出てしまったゲームとなってしまいました。私自身もそのフラストレーションに負けてしまったのだと思います。

 強いチームは徹底されていますし、ダラしなくなってしまえばたちまち飲み込まれてしまいます。上位チームは徹底してエクスキューション(遂行)することは最低ラインであり、その上で次のアプローチがあります。やったりやらなかったりだとか、今日はシュートが入ったから勝ったとか、今日は入らなかったから負けたとかでは無く、それらの結果はプロセスの上で成り立っているのだと思います。

 我々は厳しさと徹底力の重要性が改めて認識されたゲームでした。


 土曜日の結果を受けて、日曜日はスターターを大きく入れ替えました。小川、溝口を起用する一方、岡田とウッドベリーの攻撃の軸を二人とも外しました。この決断の意図するところは?

―チームとして戦うことを示すと共に、前日の敗戦から変化が欲しかったことがあります。

 以前もブログで書きましたが、私はスターターを絶対に固定しているわけではなく、また最も優れているからスターターにしているわけでもありません。選手にはそれぞれ長所も短所もありますので、40分間通じてのチームのバランスを重視しています。岡田とウッドはどちらにせよゲームに多く出ますし、チームにとって重要な役割を担っています。現在のレイクスにとってはスターターでもそうでなくても彼らの良い価値は変わりません。

 前日からの変化が欲しかった中で、土曜のゲームにおいて小川は攻守共にハッスルしリバウンドの数字等も良かったですし、横江は高確率で2桁得点をしてくれていました。そこへシューターの溝口を置き、岡田・ウッドの得点力と小林・加納のディフェンス力を横江・小川・溝口・レイで補ってもらおうと思いました。

 試合後の会見では報道陣から「外国人選手の多い2Q、4Qは互角だが、それ以外の1Q、3Qで点差が開いている」と指摘がありました。たしかに両日とも、1Q、3Qで5点以上の差がついています。 日本人選手の得点は土曜日は22点ありましたが、日曜は6点のみと今シーズン最低でした。日本人選手の多い1Q,3Qにどうプレーするかが、レイクスの課題の一つでしょうか。

―そうとも限らないと思います。今シーズン1Q, 3Qの方が点数が入っているゲームも数多くあります。

 極端に言えば、1人が50点取ってもその選手が原因で60点取られればゲームには負けますし、5点しか取れなくても相手を2点に抑えればゲームには勝ちます。10得点でもアシストが5本あれば20得点の価値がありますし、10得点でも5オフェンスリバウンド3スティールであれば20点の価値があります。

 重要なのは役割です。

 私はスコアをする選手はいつだって30点取っても構わないと思っていますし、取って欲しいです。しかし、それはチームの役割の中で得点しなければなりません。レイクスの目指す有明やファイナルでは、ちょっとぐらいオフェンスの能力が高かったり、シーズン中にややセルフィッシュに得点を重ねてきた選手は決まって必ず抑えられます。非常に優れたオフェンスの能力を持っている選手でも0点に抑えられた例もあります。プレーオフや有明はそういう所です。

 レイクスにも勝敗や目的地を関係なく好き勝手スコアさせれば沢山のスコアができる選手も数人いるでしょう。しかし、好き勝手取った30点と、チームとして取った30点では意味合いもチーム力も全く違ってきます。レイクスの日本人選手は、チームがアンセルフィッシュネスであればスコアできます。

 今週はアウェイで福岡戦です。木、金曜日の試合で、通常よりもタイトな日程となっています。そして、来週にはアウェイで再び京都と対戦です。今回の結果をふまえ、どう臨みますか。

―京都戦は心身共にタフなゲームで怪我人も出てしまいましたし、さらに、キツイ負け方をした直後に今シーズンで最も調子を上げている最高の状態の福岡ですので、困難に困難が重なったような非常に難しい状況です。青木選手、ペッパーズ選手、ハンフリー選手とブライアントコーチを要し福岡は全く別のチームに生まれ変わっています。

 しかし、我々はそれらを理解した上で逃げずチャレンジし、それすらも自分達の為のポジティブなツールにしようとしています。

 過去のレイクスのラインナップであれば、すでに有明に到達していてもおかしくはなかったと思います。それが叶わなかったのには何か理由があるのかもしれません。現在我々はその”理由”にチャレンジしています。我々には"Change"が必要であり、その土台が少しずつ出来てきています。

 まずは1戦1戦大切に、福岡戦に臨みたいと思います。

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 京都との滋京ダービーを厳しい結果で終えたレイクスだが、すでにその視線は次を向いている。今回得た教訓を胸に、チームとしてレベルアップできるか。その試金石として、福岡は相手にとって不足なしだ。遠山HCも言っているように、福岡は現在西地区9位ながら、新HCを迎えて上り調子。プレイオフ出場権のある8位以内を目指して意気高い。3月21、22日にはホーム大津で再戦するだけに、まずはこの2戦で嫌な印象を植え付けたい。

 今週は木、金曜日の試合。九電記念体育館で5日(木)、6日(金)、ともにPM7:00 TIP OFF!今こそ、ONE FOR LAKES!!

Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年03月05日12:43