遠山の地声

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Posted by 滋賀咲くブログ.at



大阪戦振り返り&ホーム京都戦に向けて

1ゲーム差で迎えた5位大阪との直接対決。プレイオフホーム開催権のある4位以内を懸けた重要な試合と位置付けて臨んだと思います。1勝1敗という結果をどう評価しますか。

―大阪は主力選手の怪我を抱えたままのシーズンスタートで、怪我人が復帰するまでのシーズンの序盤に黒星が多く、その後は怪我などのトラブルが無い限りほとんどのゲームに勝利している非常にポテンシャルの高いチームですので、1勝1敗は最低限だと思います。
 日曜のゲームは勝利がもう少しのところにあっただけにとても悔しいですが、今シーズンはクロスゲームはほぼ全ての試合に勝利していましたので、我々にとって反省材料の多い必要なゲームだったと捉え、このゲームも今後の為に大切なゲームにしなければなりません。

土曜日は1Q、17-9と好調な出だしから一転、3分近く得点できない時間帯が続き、22-26と逆転されて嫌なムードで1Qを終えました。そこから徐々にリードを詰めての逆転勝ちに、試合後の会見では「いきなり追いつこうとせず、ディフェンスから我慢して立て直したのがよかった」と収穫を口にしていました。手ごたえを感じる勝ち方だったのでは?

―1Qの終盤は多くのミスをしてしまい、大阪に付入る隙を与えてしまいました。この時間帯はスターティングメンバーが全員交代していましたので、セカンドユニットがうまく機能できませんでした。
 我々が良いゲームが出来る時は溝口や井上を筆頭にセカンドユニットが素晴らしい働きをしてくれる時ですので(横江とジェフやレイはまた別。)彼らの活躍にはとても期待しています。
 我々には相手に付入る隙を与えない集中力とタフネスさやチームの総合力がもっと必要になることがよく身に染みたゲームだったと思います。しかし、チームとして9ブロックショットを記録したようにイージーショットを許していませんでしたし、クリスとジェフを中心に攻守共にペイントエリアを制圧できていましたので、クロスゲームであったものの終始主導権を握れていたゲームでした。

一方、日曜日は2Qは11-21、3Qは21-9と形勢が二転三転する展開でした。流れをどう引き寄せるかが難しかったと思います。

―日曜はフィジカルでタフなゲームでしたので、相手よりもファイトすることが最重要でした。その中で、全てのQで全てのキッカケはリバウンド・ルーズボールでした。2Qはクロスゲームから連続して2つのリバウンド、ルーズボールを競り負けたことにより点差が開いてしまい、3Qは逆に我々がファイトできたQでした。
 バスケットボールは1つのハッスルプレーが時には10点から20点の価値を生みます。結果的にはその認識が甘いゲームになってしまいました。
 3Qは我々がハッスルし、良い流れができた時に溝口が素晴らしい活躍をしてくれました。重要なショットを全て沈めてくれたオフェンスも良かったですが、数字には出ていない良いヘルプ・ディフェンスから相手のターンオーバーを誘発したディフェンスも素晴らしく、攻守共に流れを引き寄せる最高の働きをしてくれました。

逆転した3Qからの流れを生かし、4Q残り4分の時点で57-51とリードしていました。逃げ切りたいところだったと思いますが、リードを守り切れず、特に相手エースのドラード選手には4Qだけで14点を挙げられてしまいました。

―ドラード選手にはフロースロー以外ではイージーなペイントエリア内でのシュートは許さず、全てコンテスト(距離)のあるLong Twoや3Pのタフショットを決められてしまいました。彼は『ゾーン』に入っており止めることが非常に困難になってしまいましたが、その原因も全て我々にありました。ここでもやはり、4Qの中盤からの数分間で大阪に6本のオフェンスリバウンド・ルーズボールを拾われてしまい、流れを大きく大阪に掴まれてしまいました。
 ドラード選手にマッチアップしていた選手を責めるのはナンセンスです。チームとしてリバウンド・ルーズボールに負けてしまい、ドラード選手が『ゾーン』に入る雰囲気を作ってしまったことが問題でした。リバウンド、ルーズボールはビッグマンだけの問題ではなく、ガードも含めた全員の問題です。
 オフェンス・リバウンドもディフェンス・リバウンドも当然サイズや能力の問題もありますが、ただ”頑張る” だけではなく、獲得する為にはそれなりの仕組みが必要です。我々はリバウンドを獲得する為の仕組みを常にエクスキューション(遂行)しなければなりません。また、NBAの数百試合を対象とした『どの角度からシュートを打つと、どの場所にリバウンドが落ちるか』 の割合を示したデータなどもあります。

 ただ一方で、有名なコーチの 「”気”のないところにボールは落ちてこない」 という言葉があります。これをただの精神論と捉えるか、本気で真剣に考えるか。
 2012-2013シーズンNBA FINALヒート対スパーズの第6戦4Qラスト5秒ほどで、レブロン・ジェームスが放った3Pをクリス・ボッシュがオフェンス・リバウンドを獲得し、レイ・アレンが同点弾となる3Pシュートを決めた有名なシーンがありますが、この時のレブロン・ジェームスが3Pシュートを打った場所とクリス・ボッシュがリバウンドを獲得した場所は統計から見ればボールが落ちてくる最も確率の高い場所ではありませんでした。しかし、クリス・ボッシュはオフェンスリバウンドを獲得し、レイ・アレンは3Pシュート決め、ヒートはそのゲームに勝ち、そして次のゲームで優勝しました。
 仕組みは大切です。しかし我々はまだまだファイトできます。

来週はホーム守山に京都を迎えます。リーグ最少失点の堅い守りを誇る難敵と今季初対戦ですが、7ゲーム差を追いかけるレイクスとしては、連勝したいところです。

―非常にタフなゲームになると思いますが、私はチームが勝者に相応しいファイトを見せてくれると信じています。 また、以前京都に在籍していた井上と岡田とクリスの為にも、チーム一丸となって頑張らなければなりません。注意深く丁寧に良い準備をして、ゲームに臨みたいと思っています。またチームだけではなく、ブースターの皆さんと一緒になって京都にチャレンジしたいと思っています。
 どんな時でもポジティブに背中を押してくれる皆さんの声援が、選手には必ず必要になります。是非大きなご声援をよろしくお願い致します。

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 アウェイ大阪戦で貴重な連勝に、あと一歩と迫りながら日曜日接戦を落としたレイクスだが、強敵とのアウェイ戦2試合とも難しい前半の展開をグッと我慢して、後半は主導権を握る展開を見せてチーム力の向上を感じさせた。

 さて、今週末はライバル京都ハンナリーズとの今期初対戦。浜口HC体制も4年目となり、経験豊富な戦力構成で成熟したチームである京都は今期、30勝6敗勝率8割3分で首位の沖縄、2位浜松・東三河と同率3位で首位を狙っている強豪。

 過去5シーズンの通算対戦成績は以下のとおり。

2009-10  滋賀6勝2敗
2010-11  滋賀4勝2敗(プレイオフ1stラウンド 滋賀ホーム2勝1敗滋賀CSF進出)
2011-12  滋賀2勝2敗
2012-13  滋賀3勝1敗(プレイオフ1stラウンド 滋賀ホーム0勝2敗京都CSF進出)
2013-14  滋賀1勝3敗(プレイオフCSF     京都ホーム1勝2敗京都ファイナルズ進出)
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通算成績 滋賀16勝10敗 *プレイオフ3勝5敗

 通算成績は滋賀が上回っているものの、直近2シーズンでのプレイオフ敗退が悔しいところ。
 京都は3シーズン連続で有明ファイナルズ進出しており、通算成績とは逆に、実績は逆転されている京都に胸を借りるチャンス。

 今期は開幕前のプレシーズンゲームでも完敗したものの、その後、レイクスもグッと成長しており、土日両日とも激戦は必至。

 会場の守山市民体育館を満員の滋賀ブースターで埋めてチームに力を与えよう!


Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年02月26日09:56



高松戦振り返り&アウェイ大阪戦に向けて

ホーム高松戦2連勝。おめでとうございます。 年始の1月10日、11日彦根での対奈良戦以来の連勝でした。

――ありがとうございます。チームは勝利を必要としていましたし、何よりホームゲームで皆様に連勝を届けることができホッとしています。 また、長い間高松でプレーした岡田も高松戦で活躍したことは素晴らしいです。

初戦の前半は24点のみ、15ターンオーバーという散々な内容で6点のビハインド。後半はこの日、32点とMVPの岡田選手の活躍もあり、3Qで逆転して何とか振り切りました。

――イージーなターンオーバーからゲームに入ってしまい悪い雰囲気を作り出してしまったことは大きな問題があり、気をつけていかなければなりません。また、前半で15ターンオーバーは我々のシュート本数が15回少なくなり、相手のオフェンスが15回増えることになったので我々はもっと真剣に考えるべきです。

しかし、『散々』というほどネガティブで悲観的な内容ばかりではありませんでした。15ターンオーバーを犯しても失点を30点に抑えていたということは、我々がディフェンスで我慢できていたということであり、ポジティブな要素でした。

1試合の3Pシュートの平均アテンプト数が15本とウエスタン・カンファレンスで最も少なく、2Pシュートの平均アテンプト数がウエスタン・カンファレンスで最も多い高松に、前半ですでに12本の悪い3Pシュートを打たせ(シューターには1本も打たせること無く)、良くない内容の中でも我慢できていた我々は、高松に全ての主導権を渡すこと無く、後半に向け修正点などクリアな内容のある前半だったと思います。

フラストレーションに負け『散々』とネガティブに終わらせるのか、『15TOでも30点に抑えている。では後半はどうするれば良くなるか』とどちらが勝利に必要か、です。結果的にもこのゲームを『73失点以内』というチームの目標通りの失点で終わらせることができました。

このゲームでは岡田が沢山のスコアをしてくれチームを助けてくれましたが、シュートの打ち方が良かったです。丁度この週にアトランタ・ホークス対ゴールデンステイト・ウォーリアーズの試合を観ましたが、カイル・コーバーやステファン・カリーの様な打ち方でした。久々に岡田のあの様な姿が見れてとても嬉しかったです。

翌日も前半終了時点では、40-39と接戦、前半は主導権を握れませんでした。前日と同じく3Qで突き放す展開に持ち込むことに成功しましたが、ハーフタイムには選手たちにどんな指示を出したのですか?

――主導権を握れませんでしたが、”大きく握られなかったこと” がもっと重要でした。待っていても主導権は握れません。主導権は我々の手で掴み取りに行かなければなりません。しかし、全てのゲームで主導権を握れていれば全勝しています。特に、今回の高松のような京都に勝って勢いに乗っているチームに対し、主導権を全て渡さなかったことが重要でしたし選手は素晴らしくよく頑張り、我慢してくれました。

そして我々は次節こそ、両日とも主導権を握る為に闘志を燃やさなければなりません。ハーフタイムには、主に菊池選手に対してのディフェンスの甘さと彼に仕事をさせないことを指示しました。前日の内容から我々は菊池選手を警戒してゲームに入ったはずでしたが、2Qに彼に高確率で8得点を許してしまいました。我々は高松のオフェンスのバランスを崩す必要がありました。

二戦目の試合後の会見では「小川のプレーが大きかった」と強調していましたが、この日7分だけの出場だった小川キャプテンのどういった部分がチームを助けましたか?

――プレーの面でレイクスに不足していたプレーを注入してくれ、賢くプレーしてくれました。チームのプレーをより円滑にし、コート上でリーダーシップを発揮してくれました。”賢く強いハートでプレーする” というシンプルで強力なことを表現してくれました。また、復帰したばかりの小川の現状でのウィークポイントを横江・加納・小林が影で献身的に消して歩いてくれたことも素晴らしかったです。

小川キャプテンは右膝を負傷して退場しましたが、手術を行ってきた古傷ではなく、今回は打撲ということで、今週は練習に通常参加しているのですね?

――打撲ですから普通に痛いとは思いますが、大丈夫ですし練習にも参加しています。ご心配をおかけしましたが、小川は元気に練習に取り組んでいます。

次節はアウェイで5位大阪との直接対決、1ゲーム差で追いかけてくるライバルとの負けられない戦いです。

――大切なことは受け身にならず、我々の方がチャレンジし、我々の方がハッスルすることです。この重要なゲームにチャレンジャーとしてファイトしなければなりません。

上位3チームが先週末にプレイオフ進出を決めるなど、徐々にプレイオフを視野に入れた戦いとなってきます。今後のチームに求めていきたい部分は?

――今回の高松戦前の1週間では、井上が厳しく危機感のある雰囲気をチームに作り出してくれていました。常に気合いの入った良い顔をしていました。結果的には井上はプレータイムはありませんでしたが、井上が作り出してくれた雰囲気が、間違いなく高松戦で大崩れすることがなく粘り強く連勝できた大きな要因でした。井上もプレーしたかったと思いますが、1分もプレータイムが無かったのに勝利に大きく貢献することは中々できることではありません。 本当に凄いことです。

また、先週の練習中には鈴木がムキになってファイトする姿が見られました。私はレイクスの選手は練習中ももっとムキになってファイトするべきだと思っていましたので、鈴木の姿は良い傾向だと思いました。 鈴木は試合当日土曜日の朝練でも、一番早くからとても集中して練習を始めていました。

井上も鈴木も自分を厳しく律し、チームに良い雰囲気と影響を与えてくれました。チームには様々なルール・規律があります。プレーの面でも同様で、オフェンスでもディフェンスでも沢山の約束事や時には制約もあります。我々はそれらを厳しく徹底し、追求していかなければなりません。井上や鈴木のように、全員があらゆる分野でチームに貢献し、徹底してエクスキューションできる厳しい雰囲気を求めていきたいです。

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高松戦は2戦ともタフな接戦の中で、勝利を2つ掴み取ったレイクス。岡田選手の32得点、小川キャプテンの久々の貢献など、目立った見どころ以外にも、ステップアップにつながる収穫があったようだ。

今週末は西地区4位レイクスと1ゲーム差で5位の大阪エヴェッサ。 前回、シーズン序盤のホーム対戦(10月18日、19日@県立)では1勝1敗と星を分けており、今回も激戦必至!前回対戦で滋賀のマイナス2点となっている得失点差にも注目だ。

大阪守口市民体育館、21日(土)PM6:00 、22日(日)14:00 TIP OFF! 大阪守口に滋賀から熱いエールを!

Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年02月19日09:13



島根戦振り返り&高松戦に向けて

アウェイ島根戦は初日土曜に大敗、日曜は完勝という、土日で内容が全く違う展開で1勝1敗でした。

――土曜日のゲームはレイクスの悪い部分が多く出てしまったゲームでした。日曜のゲームはいくつかのツールを使って我々の悪さを消すことを目指し、何よりもファイトすることを心掛けました。
土曜日の敗戦を受け、日曜日のゲームに対してはまずチームに厳しい雰囲気を充満させることを徹底しました。その為には例えばホテルからバスに乗り込む際のチームスタッフの気配りや思いやりについて厳しく注意し、ウォームアップ前のフリーシューティングの時間でさえコート上でヘラヘラしていた選手に注意をし、チーム全員が危機感を持って厳しい雰囲気を作れるよう手伝ってもらいました。プレータイムが多くても少なくてもスタッフでも、チームに対し無責任な考えがあってはならず、全員がチームの重要な一部にならなければならないのです。
またゲームに対しては、いくつかのツールを使いターンオーバーを少なくする事とディフェンスをアグレッシブにする方法を取りました。パーフェクトでは無いものの、今シーズンのレイクスの良いバスケットが所々で見る事ができました。

今回は土曜の大敗(滋賀64vs島根83)について特に伺います。 厳しく訊いていきたいので覚悟ください(苦笑)。
得点不足に泣いた前節のホーム沖縄戦に続いて前半21点のみ、15ターンオーバー、3Q終了時でも36点のみ。28点差という大差をつけられました。得点不足だけでなく、デイフェンスで凌ぐこともできませんでした。


――様々な要因があり、これはバスケットボールの非常に難しい側面でもあります。よく『シュートが入らなければ守れば良い』と聞きますが、これは半分正解で半分正しくないです(不正解とまでは思いませんが)。
バスケットボールはモメンタムが非常に重要なゲーム要素を握っており、誰しもが『シュートが入っている時は失点も少なく』『シュートが入らない時は相手のシュートがよく入る』というシーンをよく見かけた事があると思います。これはバスケットボールの競技性により流れによってプレーが大きく左右されるからです。NBAを観る方は分かると思いますが、NBAでもよく例えば 『現在◯分間で15-2のRUN』のような表示が出たりします。『◯分間で15対2の得点差』になっているという意味です。
誰だって全てのディフェンスで相手を止めたいと思ってプレーしていますが、バスケットボールは同じカテゴリーの試合では相手を0点にすることは不可能なスポーツです。『シュートが入らなければ守れば良い』のですが、重要なことは ”その流れをどのようにして掴むのか” です。そこにはメンタル・オフェンス・ディフェンス・システム・チームルールなどあらゆることが関連しています。ただ単に「頑張れ」というだけでは足りませんし、技術的な理屈を言うだけでも足りません。
細かく方法論など分類すると長くなり過ぎますので、ここでは流れを掴む為には大きく 『ハッスルすること』 と 『チームルール・システムに則り正しくプレーしていると認識できているか』 に分けたいと思います。我々は島根の異様なホームゲームの雰囲気の中、(島根ブースターに対し悪い意味ではありません)3つの予想外の出来事と、前半で15ターンオーバー、3Q終了時点で20ターンオーバーにより (当たり前ですが、20ターンオーバーは我々のシュート本数が20本少なくなり、相手のオフェンス回数が20回多くなることを意味しています)、ハッスルすることと、チームルールの中で正しくプレーすることが困難になってしまいました。
しかし、我々は原因を理解し日曜のゲームにおいて改善する事に成功しましたし、何よりも小川が土曜のゲームで素晴らしいファイトをし、小川の闘志がチームを戦う集団へと導いてくれました。上記いろいろと言いましたが、小川が”最も大切なこと”を示してくれました。

前半戦に思うような展開にならない試合がいくつかあるのは仕方ないとしても、後半戦でこのような試合が発生してしまって失望しました。 凡ミスと思えるミスが多かったですね。 3Qから追い込む筈でしたが、どうにもならずにズルズルと3Q最後までいって28点差で試合が実質決まってしまいました。

――ミスは無くしていかなければなりません。 どのような普通に行われているように感じる試合でも、実際にやっている側からすれば数字に出るミス出ないミス関係なくバスケットはミスだらけのスポーツです。そういった意味では『いかにミスを少なくするか』という側面のあるスポーツでもあります。
選手はスキルを上げミスを少なくしていかなければなりませんが、チームとしては能力に応じてミスが起こる可能性が低くなる環境を作らなければなりません。我々は目指しているバスケットが遂行されている時はミスが少なくなり、そうでない時はミスが多くなってしまっています。
もっとつまらないバスケットをすればミスも少なくなるかもしれませんが、我々は面白いバスケットでミスをせず勝ちたいと思っています。 その中で現在取り組んでいるシステムは必ずミスが少なくなります。3Qも大きく目立ったのはディフェンスでのミスでした。
簡単なことではありませんが、強い気持ちを持ってメンタル的にも技術的にも乗り越えなければなりません。大切な事は謙虚にミスを認め、改善に立ち向かえるかどうかです。悪いゲームをしてしまった今だからこそ、フラストレーションに負けず、丁寧に、このゲームですらステップアップの為のポジティブなツールに変えなければならないのです。

試合後のHCや選手の『相手の方がハッスルしていた。』 というコメントがありましたが、ブースターからすると、『相手はホームでハッスルは当然、でも上位浮上を目指すレイクスが40分ハッスルできないのはどうして?』 と疑問に感じてしまうのですが、レイクスも毎試合ベストを尽くしていますよね。土曜、島根と差があったとしたらどのような状態だったのでしょうか?

――確かに、島根のホームゲームの雰囲気は凄まじいです。ブースターからの後押しと”絶対に諦めない気持ち”のようなものがひしひしと伝わってきます。どんなに悪い状況でもため息よりも声援の方が多い会場です。
しかし、1番の原因は私だと思っています。思うところがあり、土曜のゲームでもベストを尽くそうと考えていましたが間違った方法を選択していました。まず私が両チームの誰よりも、会場にいる誰よりもファイトするべきでした。私が島根の方がハッスルする雰囲気を作ってしまったと思っています。この場を借りてお詫び申し上げます。

上位3チームは完敗大敗が少ないことで高い勝率を維持していますね。レイクスは戦力差というよりもチームとして直面する毎試合ごとの展開への対処がまだ不安定に感じます。まだ、”成長段階” で伸び代が大きいと期待しています。 プレイオフを見据える終盤戦に入る前、2月3月に、ぐっとステップアップして欲しいです。 

――キャリアやオフェンス能力など目立った部分の戦力差はあまり無いと思っていますが、目立たない部分の戦力差が不安定さに直結していると思います。 裏方的選手の働き、泥臭い仕事、ゴミ拾い、献身的なプレー、体をはる、など言い方は色々ありますが、我々にはそういう影でチームを支える働きや数字に出ない働きが少ないことを問題視しています。それはルーズボールへの執念であったり、ディフェンスのポジショニングであったり、スクリーンをハードにかける、パスが来なくても走る、諦めずにディフェンスに戻る、など具体的には割愛させて頂きますが。
ブログにも何度か書きましたが、例えば浜松戦後での小林の相手のオフェンスリバウンドに対する目立たないが素早く献身的な対応のことや、奈良戦、勝敗が実質決まった後の加納のデイフェンス徹底ぶりなど、美しい”裏の仕事” が出るような時は絶対に負けません。
ホームランバッターの4番打者だけを揃えてもゲームには勝てないのです。 物事は全てそうかもしれませんが、1人が「この2点ぐらいいいや」「この1回のミスぐらいいいや」 と思って全員がそれをやるとすでに大事故です。勝負はディテールか決します。 数字に出ない働きの積み重ねが数字に出ます。チーム全員がそれを本当の意味で理解し、実行し、それがチームのスタンダードになった時、我々は素晴らしい変化を遂げる事ができるでしょう。 私もとても期待しています。

了解しました。これからのゲームに期待します。さて、今週末はホームで高松戦です。 シーズン序盤の対戦ではアウェイで連勝していますが、高松は前節にホームで3位京都から勝ち星をあげており侮れません。

――前回の高松戦前のブログでも書きましたが、高松は戦力は充実しており、非常にタフなゲームになると思います。前半戦中盤からは長い連敗がありましたが、怪我人が多くいたことも大きな理由にあると思います。 前節で京都から勝ち星をあげたことも不思議ではありません。
ゲームは必ずエキサイティングになるはずです。

2日間、チーム全体で勝利に貪欲な姿勢を期待しています。

――前節の島根戦を経て、我々は必ずファイトするでしょう。雑にならずに、プロセスを重視できる試合にしたいと思っています。会場で大きなご声援をよろしくお願い致します。

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まだまだ一進一退を繰り返すレイクス。 しかしながら、遠山HCやチームが目指して取り組んでいる方向性は明確だ。 島根初戦での手痛い大敗がチームへのステップアップにつながると信じたい。今週末は前節に京都を下して勢いに乗る高松戦、大声援でレイクスを後押ししたい。






Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年02月12日06:44



アウエイ島根戦に向けて

オールスター休暇の先週から今週はどのような練習内容、スケジュールだったでしょうか?

―大体はいつものバイウィークと同じスケジュールでしたが、怪我人が多かったので休みを1日多く取りました。 スクリメージを多くしゲーム勘を無くさないことと、その中でシステムの可能性を増やそうと試みました。
また、選手それぞれのウィークポイントに対する彼ら自身の取り組みと、セカンドユニットや若手選手の成長度や意識に注目しました。当然素晴らしい面もまだまだ足りない面もありましたが、大切なことは選手自身が気付き、高いモチベーションや目的意識を持って日々の鍛錬に励み、ハードワークを継続していくことです。

関係者との前半戦打ち上げ的食事会もあったとか?

―新年激励会の翌日に、大変お世話になっています大津市内の店で懇親会を開催して頂きました。 我々も楽しい時間を過ごすことができましたが、関係者皆さんが楽しんで頂いた様子でしたのがとても嬉しかったです。
我々はプロですので生活と人生を懸けてこの仕事をしなければなりませんが、フロントスタッフ初め関係者の方々やブースター、スポンサーの方々のご協力が無ければ、命を懸けるどころかバスケットボールすらさせて貰えないとチームが改めて気付くことのできた時間だったのではと思います。
自分の力だけでやっているような格好悪い集団にならないよう、日々大きな感謝の気持ちを持ち続けることの大切さを実感しました。

オールスターはウッドベリーがMVPで嬉しい驚きでした。

―大変素晴らしいことで、レイクスの誇りです。
そもそも、ウッドは今回のオールスター出場に関して全てが素晴らしかったです。オールスターに選出され、公式のコメントを発表する時も本当にとても丁寧にあらゆる方面に感謝の気持ちを綴っていました。
http://www.lakestars.net/news/detail/id/1802
私はこのコメントを見て感動し、他のオールスターに選出された全選手のコメントを見ましたが、ウッドが誰よりも丁寧に感謝の意とどれほど光栄なことかをコメントしていました。
私はこのウッドのような姿勢がリーグの価値をもっと高くすると思っています。オールスターゲームをただのお祭りとして捉えるのではなく、出場することがどれほど光栄で尊いものなのか、出場する全選手がウッドのようにコメントしたら、もしTKbjやバスケットボールにあまり興味の無い人でも「オールスターゲームに出場することって凄いことなんだ」と思ってくれるはずですし、ひいてはリーグの価値にも繋がります。
10年ほど前、私がマネージャー時代に、当時所属していたチームのHCだった中村和雄氏がオールスターゲームのHCに選出された時、「ちんたら遊んで試合しているところをファンが見て何が楽しいんだ? トッププレーヤーの集まりが一生懸命一流のプレーをするから面白いんだ」 とオールスターゲームでフルコートゾーンプレスをしたことがありましたし、2年前、私がオールスターゲームのHCとして出場させて頂いた時には、NBAチームで長年の勤務キャリアのある方に「『楽しむ』なんて言わなくていいです。全力でコーチして勝ってください。それがチームとリーグの価値に繋がります」と教えて頂いたことがあります。
ウッドはまさしくMVPに相応しかったと思います。

さて、勝負の後半戦開始です。
今週末アウエイで対戦する島根は開幕戦ホームで対戦、連勝を勝ち取りました。
島根は11連敗を喫した後にHCの解任、外国人選手の一部入れ替えなどがあり別のチームになって復調。序盤の最下位から西地区7位まで順位をあげています。10勝20敗。そして、12月以降、直近の10試合は7勝3敗という好成績、独特な雰囲気の島根ホーム応援といい、あなどれませんね。


―シーズン後半戦に入り、各チームの力の差は無くなってきていると思います。島根の開幕後の連敗も我々にとって何も意味はありませんし、直近10試合は勝率7割です。そして『アウェイにとって最もやりづらい』と有名な島根ホームです。我々は細心の注意を払ってゲームに臨まなければなりません。
また、我々との開幕節でレイクスの勝利が100%決まっていたにも関わらず、チャップマン選手が試合終了ラスト1秒でルーズボールにダイブしたようなハートのあるチームだと思っています。

しかしながら、前半戦の経験を糧としてタフなアウエイゲームでも粘り強く勝利をもぎとってきてくれることを期待しています。

―前半戦を経て、我々は後半戦に向け取り組まなければならないことや、ウィークポイント、またそれを修正しどう補っていかなければならないか理解していると思います。それを今週末から実行しなければなりません。チーム一丸となってチャレンジしていきたいと思っています。
また、今週末の試合会場は暖房設備が故障しているとリリースがありました。試合会場に駆けつけてくださるブースターの方々はくれぐれもお気をつけて防寒対策をしてきてください。


Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年02月05日07:46