島根戦振り返り&高松戦に向けて
アウェイ島根戦は初日土曜に大敗、日曜は完勝という、土日で内容が全く違う展開で1勝1敗でした。
――土曜日のゲームはレイクスの悪い部分が多く出てしまったゲームでした。日曜のゲームはいくつかのツールを使って我々の悪さを消すことを目指し、何よりもファイトすることを心掛けました。
土曜日の敗戦を受け、日曜日のゲームに対してはまずチームに厳しい雰囲気を充満させることを徹底しました。その為には例えばホテルからバスに乗り込む際のチームスタッフの気配りや思いやりについて厳しく注意し、ウォームアップ前のフリーシューティングの時間でさえコート上でヘラヘラしていた選手に注意をし、チーム全員が危機感を持って厳しい雰囲気を作れるよう手伝ってもらいました。プレータイムが多くても少なくてもスタッフでも、チームに対し無責任な考えがあってはならず、全員がチームの重要な一部にならなければならないのです。
またゲームに対しては、いくつかのツールを使いターンオーバーを少なくする事とディフェンスをアグレッシブにする方法を取りました。パーフェクトでは無いものの、今シーズンのレイクスの良いバスケットが所々で見る事ができました。
今回は土曜の大敗(滋賀64vs島根83)について特に伺います。 厳しく訊いていきたいので覚悟ください(苦笑)。
得点不足に泣いた前節のホーム沖縄戦に続いて前半21点のみ、15ターンオーバー、3Q終了時でも36点のみ。28点差という大差をつけられました。得点不足だけでなく、デイフェンスで凌ぐこともできませんでした。
――様々な要因があり、これはバスケットボールの非常に難しい側面でもあります。よく『シュートが入らなければ守れば良い』と聞きますが、これは半分正解で半分正しくないです(不正解とまでは思いませんが)。
バスケットボールはモメンタムが非常に重要なゲーム要素を握っており、誰しもが『シュートが入っている時は失点も少なく』『シュートが入らない時は相手のシュートがよく入る』というシーンをよく見かけた事があると思います。これはバスケットボールの競技性により流れによってプレーが大きく左右されるからです。NBAを観る方は分かると思いますが、NBAでもよく例えば 『現在◯分間で15-2のRUN』のような表示が出たりします。『◯分間で15対2の得点差』になっているという意味です。
誰だって全てのディフェンスで相手を止めたいと思ってプレーしていますが、バスケットボールは同じカテゴリーの試合では相手を0点にすることは不可能なスポーツです。『シュートが入らなければ守れば良い』のですが、重要なことは ”その流れをどのようにして掴むのか” です。そこにはメンタル・オフェンス・ディフェンス・システム・チームルールなどあらゆることが関連しています。ただ単に「頑張れ」というだけでは足りませんし、技術的な理屈を言うだけでも足りません。
細かく方法論など分類すると長くなり過ぎますので、ここでは流れを掴む為には大きく 『ハッスルすること』 と 『チームルール・システムに則り正しくプレーしていると認識できているか』 に分けたいと思います。我々は島根の異様なホームゲームの雰囲気の中、(島根ブースターに対し悪い意味ではありません)3つの予想外の出来事と、前半で15ターンオーバー、3Q終了時点で20ターンオーバーにより (当たり前ですが、20ターンオーバーは我々のシュート本数が20本少なくなり、相手のオフェンス回数が20回多くなることを意味しています)、ハッスルすることと、チームルールの中で正しくプレーすることが困難になってしまいました。
しかし、我々は原因を理解し日曜のゲームにおいて改善する事に成功しましたし、何よりも小川が土曜のゲームで素晴らしいファイトをし、小川の闘志がチームを戦う集団へと導いてくれました。上記いろいろと言いましたが、小川が”最も大切なこと”を示してくれました。
前半戦に思うような展開にならない試合がいくつかあるのは仕方ないとしても、後半戦でこのような試合が発生してしまって失望しました。 凡ミスと思えるミスが多かったですね。 3Qから追い込む筈でしたが、どうにもならずにズルズルと3Q最後までいって28点差で試合が実質決まってしまいました。
――ミスは無くしていかなければなりません。 どのような普通に行われているように感じる試合でも、実際にやっている側からすれば数字に出るミス出ないミス関係なくバスケットはミスだらけのスポーツです。そういった意味では『いかにミスを少なくするか』という側面のあるスポーツでもあります。
選手はスキルを上げミスを少なくしていかなければなりませんが、チームとしては能力に応じてミスが起こる可能性が低くなる環境を作らなければなりません。我々は目指しているバスケットが遂行されている時はミスが少なくなり、そうでない時はミスが多くなってしまっています。
もっとつまらないバスケットをすればミスも少なくなるかもしれませんが、我々は面白いバスケットでミスをせず勝ちたいと思っています。 その中で現在取り組んでいるシステムは必ずミスが少なくなります。3Qも大きく目立ったのはディフェンスでのミスでした。
簡単なことではありませんが、強い気持ちを持ってメンタル的にも技術的にも乗り越えなければなりません。大切な事は謙虚にミスを認め、改善に立ち向かえるかどうかです。悪いゲームをしてしまった今だからこそ、フラストレーションに負けず、丁寧に、このゲームですらステップアップの為のポジティブなツールに変えなければならないのです。
試合後のHCや選手の『相手の方がハッスルしていた。』 というコメントがありましたが、ブースターからすると、『相手はホームでハッスルは当然、でも上位浮上を目指すレイクスが40分ハッスルできないのはどうして?』 と疑問に感じてしまうのですが、レイクスも毎試合ベストを尽くしていますよね。土曜、島根と差があったとしたらどのような状態だったのでしょうか?
――確かに、島根のホームゲームの雰囲気は凄まじいです。ブースターからの後押しと”絶対に諦めない気持ち”のようなものがひしひしと伝わってきます。どんなに悪い状況でもため息よりも声援の方が多い会場です。
しかし、1番の原因は私だと思っています。思うところがあり、土曜のゲームでもベストを尽くそうと考えていましたが間違った方法を選択していました。まず私が両チームの誰よりも、会場にいる誰よりもファイトするべきでした。私が島根の方がハッスルする雰囲気を作ってしまったと思っています。この場を借りてお詫び申し上げます。
上位3チームは完敗大敗が少ないことで高い勝率を維持していますね。レイクスは戦力差というよりもチームとして直面する毎試合ごとの展開への対処がまだ不安定に感じます。まだ、”成長段階” で伸び代が大きいと期待しています。 プレイオフを見据える終盤戦に入る前、2月3月に、ぐっとステップアップして欲しいです。
――キャリアやオフェンス能力など目立った部分の戦力差はあまり無いと思っていますが、目立たない部分の戦力差が不安定さに直結していると思います。 裏方的選手の働き、泥臭い仕事、ゴミ拾い、献身的なプレー、体をはる、など言い方は色々ありますが、我々にはそういう影でチームを支える働きや数字に出ない働きが少ないことを問題視しています。それはルーズボールへの執念であったり、ディフェンスのポジショニングであったり、スクリーンをハードにかける、パスが来なくても走る、諦めずにディフェンスに戻る、など具体的には割愛させて頂きますが。
ブログにも何度か書きましたが、例えば浜松戦後での小林の相手のオフェンスリバウンドに対する目立たないが素早く献身的な対応のことや、奈良戦、勝敗が実質決まった後の加納のデイフェンス徹底ぶりなど、美しい”裏の仕事” が出るような時は絶対に負けません。
ホームランバッターの4番打者だけを揃えてもゲームには勝てないのです。 物事は全てそうかもしれませんが、1人が「この2点ぐらいいいや」「この1回のミスぐらいいいや」 と思って全員がそれをやるとすでに大事故です。勝負はディテールか決します。 数字に出ない働きの積み重ねが数字に出ます。チーム全員がそれを本当の意味で理解し、実行し、それがチームのスタンダードになった時、我々は素晴らしい変化を遂げる事ができるでしょう。 私もとても期待しています。
了解しました。これからのゲームに期待します。さて、今週末はホームで高松戦です。 シーズン序盤の対戦ではアウェイで連勝していますが、高松は前節にホームで3位京都から勝ち星をあげており侮れません。
――前回の高松戦前のブログでも書きましたが、高松は戦力は充実しており、非常にタフなゲームになると思います。前半戦中盤からは長い連敗がありましたが、怪我人が多くいたことも大きな理由にあると思います。 前節で京都から勝ち星をあげたことも不思議ではありません。
ゲームは必ずエキサイティングになるはずです。
2日間、チーム全体で勝利に貪欲な姿勢を期待しています。
――前節の島根戦を経て、我々は必ずファイトするでしょう。雑にならずに、プロセスを重視できる試合にしたいと思っています。会場で大きなご声援をよろしくお願い致します。
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まだまだ一進一退を繰り返すレイクス。 しかしながら、遠山HCやチームが目指して取り組んでいる方向性は明確だ。 島根初戦での手痛い大敗がチームへのステップアップにつながると信じたい。今週末は前節に京都を下して勢いに乗る高松戦、大声援でレイクスを後押ししたい。
――土曜日のゲームはレイクスの悪い部分が多く出てしまったゲームでした。日曜のゲームはいくつかのツールを使って我々の悪さを消すことを目指し、何よりもファイトすることを心掛けました。
土曜日の敗戦を受け、日曜日のゲームに対してはまずチームに厳しい雰囲気を充満させることを徹底しました。その為には例えばホテルからバスに乗り込む際のチームスタッフの気配りや思いやりについて厳しく注意し、ウォームアップ前のフリーシューティングの時間でさえコート上でヘラヘラしていた選手に注意をし、チーム全員が危機感を持って厳しい雰囲気を作れるよう手伝ってもらいました。プレータイムが多くても少なくてもスタッフでも、チームに対し無責任な考えがあってはならず、全員がチームの重要な一部にならなければならないのです。
またゲームに対しては、いくつかのツールを使いターンオーバーを少なくする事とディフェンスをアグレッシブにする方法を取りました。パーフェクトでは無いものの、今シーズンのレイクスの良いバスケットが所々で見る事ができました。
今回は土曜の大敗(滋賀64vs島根83)について特に伺います。 厳しく訊いていきたいので覚悟ください(苦笑)。
得点不足に泣いた前節のホーム沖縄戦に続いて前半21点のみ、15ターンオーバー、3Q終了時でも36点のみ。28点差という大差をつけられました。得点不足だけでなく、デイフェンスで凌ぐこともできませんでした。
――様々な要因があり、これはバスケットボールの非常に難しい側面でもあります。よく『シュートが入らなければ守れば良い』と聞きますが、これは半分正解で半分正しくないです(不正解とまでは思いませんが)。
バスケットボールはモメンタムが非常に重要なゲーム要素を握っており、誰しもが『シュートが入っている時は失点も少なく』『シュートが入らない時は相手のシュートがよく入る』というシーンをよく見かけた事があると思います。これはバスケットボールの競技性により流れによってプレーが大きく左右されるからです。NBAを観る方は分かると思いますが、NBAでもよく例えば 『現在◯分間で15-2のRUN』のような表示が出たりします。『◯分間で15対2の得点差』になっているという意味です。
誰だって全てのディフェンスで相手を止めたいと思ってプレーしていますが、バスケットボールは同じカテゴリーの試合では相手を0点にすることは不可能なスポーツです。『シュートが入らなければ守れば良い』のですが、重要なことは ”その流れをどのようにして掴むのか” です。そこにはメンタル・オフェンス・ディフェンス・システム・チームルールなどあらゆることが関連しています。ただ単に「頑張れ」というだけでは足りませんし、技術的な理屈を言うだけでも足りません。
細かく方法論など分類すると長くなり過ぎますので、ここでは流れを掴む為には大きく 『ハッスルすること』 と 『チームルール・システムに則り正しくプレーしていると認識できているか』 に分けたいと思います。我々は島根の異様なホームゲームの雰囲気の中、(島根ブースターに対し悪い意味ではありません)3つの予想外の出来事と、前半で15ターンオーバー、3Q終了時点で20ターンオーバーにより (当たり前ですが、20ターンオーバーは我々のシュート本数が20本少なくなり、相手のオフェンス回数が20回多くなることを意味しています)、ハッスルすることと、チームルールの中で正しくプレーすることが困難になってしまいました。
しかし、我々は原因を理解し日曜のゲームにおいて改善する事に成功しましたし、何よりも小川が土曜のゲームで素晴らしいファイトをし、小川の闘志がチームを戦う集団へと導いてくれました。上記いろいろと言いましたが、小川が”最も大切なこと”を示してくれました。
前半戦に思うような展開にならない試合がいくつかあるのは仕方ないとしても、後半戦でこのような試合が発生してしまって失望しました。 凡ミスと思えるミスが多かったですね。 3Qから追い込む筈でしたが、どうにもならずにズルズルと3Q最後までいって28点差で試合が実質決まってしまいました。
――ミスは無くしていかなければなりません。 どのような普通に行われているように感じる試合でも、実際にやっている側からすれば数字に出るミス出ないミス関係なくバスケットはミスだらけのスポーツです。そういった意味では『いかにミスを少なくするか』という側面のあるスポーツでもあります。
選手はスキルを上げミスを少なくしていかなければなりませんが、チームとしては能力に応じてミスが起こる可能性が低くなる環境を作らなければなりません。我々は目指しているバスケットが遂行されている時はミスが少なくなり、そうでない時はミスが多くなってしまっています。
もっとつまらないバスケットをすればミスも少なくなるかもしれませんが、我々は面白いバスケットでミスをせず勝ちたいと思っています。 その中で現在取り組んでいるシステムは必ずミスが少なくなります。3Qも大きく目立ったのはディフェンスでのミスでした。
簡単なことではありませんが、強い気持ちを持ってメンタル的にも技術的にも乗り越えなければなりません。大切な事は謙虚にミスを認め、改善に立ち向かえるかどうかです。悪いゲームをしてしまった今だからこそ、フラストレーションに負けず、丁寧に、このゲームですらステップアップの為のポジティブなツールに変えなければならないのです。
試合後のHCや選手の『相手の方がハッスルしていた。』 というコメントがありましたが、ブースターからすると、『相手はホームでハッスルは当然、でも上位浮上を目指すレイクスが40分ハッスルできないのはどうして?』 と疑問に感じてしまうのですが、レイクスも毎試合ベストを尽くしていますよね。土曜、島根と差があったとしたらどのような状態だったのでしょうか?
――確かに、島根のホームゲームの雰囲気は凄まじいです。ブースターからの後押しと”絶対に諦めない気持ち”のようなものがひしひしと伝わってきます。どんなに悪い状況でもため息よりも声援の方が多い会場です。
しかし、1番の原因は私だと思っています。思うところがあり、土曜のゲームでもベストを尽くそうと考えていましたが間違った方法を選択していました。まず私が両チームの誰よりも、会場にいる誰よりもファイトするべきでした。私が島根の方がハッスルする雰囲気を作ってしまったと思っています。この場を借りてお詫び申し上げます。
上位3チームは完敗大敗が少ないことで高い勝率を維持していますね。レイクスは戦力差というよりもチームとして直面する毎試合ごとの展開への対処がまだ不安定に感じます。まだ、”成長段階” で伸び代が大きいと期待しています。 プレイオフを見据える終盤戦に入る前、2月3月に、ぐっとステップアップして欲しいです。
――キャリアやオフェンス能力など目立った部分の戦力差はあまり無いと思っていますが、目立たない部分の戦力差が不安定さに直結していると思います。 裏方的選手の働き、泥臭い仕事、ゴミ拾い、献身的なプレー、体をはる、など言い方は色々ありますが、我々にはそういう影でチームを支える働きや数字に出ない働きが少ないことを問題視しています。それはルーズボールへの執念であったり、ディフェンスのポジショニングであったり、スクリーンをハードにかける、パスが来なくても走る、諦めずにディフェンスに戻る、など具体的には割愛させて頂きますが。
ブログにも何度か書きましたが、例えば浜松戦後での小林の相手のオフェンスリバウンドに対する目立たないが素早く献身的な対応のことや、奈良戦、勝敗が実質決まった後の加納のデイフェンス徹底ぶりなど、美しい”裏の仕事” が出るような時は絶対に負けません。
ホームランバッターの4番打者だけを揃えてもゲームには勝てないのです。 物事は全てそうかもしれませんが、1人が「この2点ぐらいいいや」「この1回のミスぐらいいいや」 と思って全員がそれをやるとすでに大事故です。勝負はディテールか決します。 数字に出ない働きの積み重ねが数字に出ます。チーム全員がそれを本当の意味で理解し、実行し、それがチームのスタンダードになった時、我々は素晴らしい変化を遂げる事ができるでしょう。 私もとても期待しています。
了解しました。これからのゲームに期待します。さて、今週末はホームで高松戦です。 シーズン序盤の対戦ではアウェイで連勝していますが、高松は前節にホームで3位京都から勝ち星をあげており侮れません。
――前回の高松戦前のブログでも書きましたが、高松は戦力は充実しており、非常にタフなゲームになると思います。前半戦中盤からは長い連敗がありましたが、怪我人が多くいたことも大きな理由にあると思います。 前節で京都から勝ち星をあげたことも不思議ではありません。
ゲームは必ずエキサイティングになるはずです。
2日間、チーム全体で勝利に貪欲な姿勢を期待しています。
――前節の島根戦を経て、我々は必ずファイトするでしょう。雑にならずに、プロセスを重視できる試合にしたいと思っています。会場で大きなご声援をよろしくお願い致します。
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まだまだ一進一退を繰り返すレイクス。 しかしながら、遠山HCやチームが目指して取り組んでいる方向性は明確だ。 島根初戦での手痛い大敗がチームへのステップアップにつながると信じたい。今週末は前節に京都を下して勢いに乗る高松戦、大声援でレイクスを後押ししたい。
Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2015年02月12日06:44