京都戦振り返り&アウェイ福岡戦に向けて
先週末は3位京都との滋京ダービーでしたが、両日とも非常に厳しい結果となってしまいました。
―大変悔しい結果となってしまいました。我々自身も応援して頂いている皆様にとっても、とても辛い状況だと思います。
しかし、「大変な時にこそ、その人の本性が出る」と言う様に、今こそ我々がどういう人間でどういうチームなのか問われるのではないかと思います。全てが雑になったり、投げやりになることが最も簡単な方法です。良いと時には良い顔をし、悪い時には悪い顔をすればチームになりませんし、バスケットボールに限らなくても同じことが言えると思います。我々はこの困難に立ち向かわなければなりませんし、月曜に体育館に集合してからすでに前に進む準備をしています。
困難は1人で解決することは時には難しいかもしれません。しかし、我々はシーズンと通し『チーム』を意識し、お互いが助け合い、お互いが思いやる強い集団を目指しています。Duke大学のCoach Kの有名な”こぶしの比喩”がありますが、指の1本1本は弱く5本の指が伸びてバラバラな時は脆いかもしれませんが、5本の指が固く結びついて一つになった”こぶし”はバラバラな指よりはるかに強力になります。さらにはコート上の5人以外の”6人目の戦士"の声援がさらにチームを強固にしてくれます。特に日曜のゲームでは、もし選手が投げやりになり適当にプレーしていたら恥ずかしいことですが、全員が最後までファイトしてくれていました。
我々は我慢し、踏ん張りどころです。
土曜日は会見で「いいところも出た」と言っていたように、1Qは京都にターンオーバーを多くさせたり、オフェンスリバウンド数で京都を上回るなど、部分部分では良さも出ました。
―前半は点数こそ下回っていましたが、ターンオーバーの数やリバウンドの数で意図する部分が出ていましたし、京都のショットセレクションなども我々の意図通りに進めることができていた部分もありました。点数が少しぐらい下回っていても、機を伺い我慢する価値のある展開でした。
一方で「多くの時間帯で京都に付き合ってしまった」というように、試合全体では全クォーターで京都にリードされる展開でした。良さが続かないという点で、非常にもどかしかったと思います。遠山HCが、いつも以上にイライラして選手を叱咤する場面が多かったようにも思います。
―良さが断片的なものであり、それも丁寧さを欠いたプレーから崩してしまったことは非常にもどかしかったです。京都は相手の隙に巧みにつけ込めるチームですので、我々には京都以上にハードワークし、尚かつ丁寧にプレーする必要がありました。
私がいつも以上にフラストレーションを出していたのであれば、それは恥ずかしいことですし、強く反省したいと思います。特に、後半は全くプランが実行できなくなり、我々のLazyさ(怠惰さ)が出てしまったゲームとなってしまいました。私自身もそのフラストレーションに負けてしまったのだと思います。
強いチームは徹底されていますし、ダラしなくなってしまえばたちまち飲み込まれてしまいます。上位チームは徹底してエクスキューション(遂行)することは最低ラインであり、その上で次のアプローチがあります。やったりやらなかったりだとか、今日はシュートが入ったから勝ったとか、今日は入らなかったから負けたとかでは無く、それらの結果はプロセスの上で成り立っているのだと思います。
我々は厳しさと徹底力の重要性が改めて認識されたゲームでした。

土曜日の結果を受けて、日曜日はスターターを大きく入れ替えました。小川、溝口を起用する一方、岡田とウッドベリーの攻撃の軸を二人とも外しました。この決断の意図するところは?
―チームとして戦うことを示すと共に、前日の敗戦から変化が欲しかったことがあります。
以前もブログで書きましたが、私はスターターを絶対に固定しているわけではなく、また最も優れているからスターターにしているわけでもありません。選手にはそれぞれ長所も短所もありますので、40分間通じてのチームのバランスを重視しています。岡田とウッドはどちらにせよゲームに多く出ますし、チームにとって重要な役割を担っています。現在のレイクスにとってはスターターでもそうでなくても彼らの良い価値は変わりません。
前日からの変化が欲しかった中で、土曜のゲームにおいて小川は攻守共にハッスルしリバウンドの数字等も良かったですし、横江は高確率で2桁得点をしてくれていました。そこへシューターの溝口を置き、岡田・ウッドの得点力と小林・加納のディフェンス力を横江・小川・溝口・レイで補ってもらおうと思いました。
試合後の会見では報道陣から「外国人選手の多い2Q、4Qは互角だが、それ以外の1Q、3Qで点差が開いている」と指摘がありました。たしかに両日とも、1Q、3Qで5点以上の差がついています。 日本人選手の得点は土曜日は22点ありましたが、日曜は6点のみと今シーズン最低でした。日本人選手の多い1Q,3Qにどうプレーするかが、レイクスの課題の一つでしょうか。
―そうとも限らないと思います。今シーズン1Q, 3Qの方が点数が入っているゲームも数多くあります。
極端に言えば、1人が50点取ってもその選手が原因で60点取られればゲームには負けますし、5点しか取れなくても相手を2点に抑えればゲームには勝ちます。10得点でもアシストが5本あれば20得点の価値がありますし、10得点でも5オフェンスリバウンド3スティールであれば20点の価値があります。
重要なのは役割です。
私はスコアをする選手はいつだって30点取っても構わないと思っていますし、取って欲しいです。しかし、それはチームの役割の中で得点しなければなりません。レイクスの目指す有明やファイナルでは、ちょっとぐらいオフェンスの能力が高かったり、シーズン中にややセルフィッシュに得点を重ねてきた選手は決まって必ず抑えられます。非常に優れたオフェンスの能力を持っている選手でも0点に抑えられた例もあります。プレーオフや有明はそういう所です。
レイクスにも勝敗や目的地を関係なく好き勝手スコアさせれば沢山のスコアができる選手も数人いるでしょう。しかし、好き勝手取った30点と、チームとして取った30点では意味合いもチーム力も全く違ってきます。レイクスの日本人選手は、チームがアンセルフィッシュネスであればスコアできます。
今週はアウェイで福岡戦です。木、金曜日の試合で、通常よりもタイトな日程となっています。そして、来週にはアウェイで再び京都と対戦です。今回の結果をふまえ、どう臨みますか。
―京都戦は心身共にタフなゲームで怪我人も出てしまいましたし、さらに、キツイ負け方をした直後に今シーズンで最も調子を上げている最高の状態の福岡ですので、困難に困難が重なったような非常に難しい状況です。青木選手、ペッパーズ選手、ハンフリー選手とブライアントコーチを要し福岡は全く別のチームに生まれ変わっています。
しかし、我々はそれらを理解した上で逃げずチャレンジし、それすらも自分達の為のポジティブなツールにしようとしています。
過去のレイクスのラインナップであれば、すでに有明に到達していてもおかしくはなかったと思います。それが叶わなかったのには何か理由があるのかもしれません。現在我々はその”理由”にチャレンジしています。我々には"Change"が必要であり、その土台が少しずつ出来てきています。
まずは1戦1戦大切に、福岡戦に臨みたいと思います。
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京都との滋京ダービーを厳しい結果で終えたレイクスだが、すでにその視線は次を向いている。今回得た教訓を胸に、チームとしてレベルアップできるか。その試金石として、福岡は相手にとって不足なしだ。遠山HCも言っているように、福岡は現在西地区9位ながら、新HCを迎えて上り調子。プレイオフ出場権のある8位以内を目指して意気高い。3月21、22日にはホーム大津で再戦するだけに、まずはこの2戦で嫌な印象を植え付けたい。
今週は木、金曜日の試合。九電記念体育館で5日(木)、6日(金)、ともにPM7:00 TIP OFF!今こそ、ONE FOR LAKES!!
―大変悔しい結果となってしまいました。我々自身も応援して頂いている皆様にとっても、とても辛い状況だと思います。
しかし、「大変な時にこそ、その人の本性が出る」と言う様に、今こそ我々がどういう人間でどういうチームなのか問われるのではないかと思います。全てが雑になったり、投げやりになることが最も簡単な方法です。良いと時には良い顔をし、悪い時には悪い顔をすればチームになりませんし、バスケットボールに限らなくても同じことが言えると思います。我々はこの困難に立ち向かわなければなりませんし、月曜に体育館に集合してからすでに前に進む準備をしています。
困難は1人で解決することは時には難しいかもしれません。しかし、我々はシーズンと通し『チーム』を意識し、お互いが助け合い、お互いが思いやる強い集団を目指しています。Duke大学のCoach Kの有名な”こぶしの比喩”がありますが、指の1本1本は弱く5本の指が伸びてバラバラな時は脆いかもしれませんが、5本の指が固く結びついて一つになった”こぶし”はバラバラな指よりはるかに強力になります。さらにはコート上の5人以外の”6人目の戦士"の声援がさらにチームを強固にしてくれます。特に日曜のゲームでは、もし選手が投げやりになり適当にプレーしていたら恥ずかしいことですが、全員が最後までファイトしてくれていました。
我々は我慢し、踏ん張りどころです。
土曜日は会見で「いいところも出た」と言っていたように、1Qは京都にターンオーバーを多くさせたり、オフェンスリバウンド数で京都を上回るなど、部分部分では良さも出ました。
―前半は点数こそ下回っていましたが、ターンオーバーの数やリバウンドの数で意図する部分が出ていましたし、京都のショットセレクションなども我々の意図通りに進めることができていた部分もありました。点数が少しぐらい下回っていても、機を伺い我慢する価値のある展開でした。
一方で「多くの時間帯で京都に付き合ってしまった」というように、試合全体では全クォーターで京都にリードされる展開でした。良さが続かないという点で、非常にもどかしかったと思います。遠山HCが、いつも以上にイライラして選手を叱咤する場面が多かったようにも思います。
―良さが断片的なものであり、それも丁寧さを欠いたプレーから崩してしまったことは非常にもどかしかったです。京都は相手の隙に巧みにつけ込めるチームですので、我々には京都以上にハードワークし、尚かつ丁寧にプレーする必要がありました。
私がいつも以上にフラストレーションを出していたのであれば、それは恥ずかしいことですし、強く反省したいと思います。特に、後半は全くプランが実行できなくなり、我々のLazyさ(怠惰さ)が出てしまったゲームとなってしまいました。私自身もそのフラストレーションに負けてしまったのだと思います。
強いチームは徹底されていますし、ダラしなくなってしまえばたちまち飲み込まれてしまいます。上位チームは徹底してエクスキューション(遂行)することは最低ラインであり、その上で次のアプローチがあります。やったりやらなかったりだとか、今日はシュートが入ったから勝ったとか、今日は入らなかったから負けたとかでは無く、それらの結果はプロセスの上で成り立っているのだと思います。
我々は厳しさと徹底力の重要性が改めて認識されたゲームでした。

土曜日の結果を受けて、日曜日はスターターを大きく入れ替えました。小川、溝口を起用する一方、岡田とウッドベリーの攻撃の軸を二人とも外しました。この決断の意図するところは?
―チームとして戦うことを示すと共に、前日の敗戦から変化が欲しかったことがあります。
以前もブログで書きましたが、私はスターターを絶対に固定しているわけではなく、また最も優れているからスターターにしているわけでもありません。選手にはそれぞれ長所も短所もありますので、40分間通じてのチームのバランスを重視しています。岡田とウッドはどちらにせよゲームに多く出ますし、チームにとって重要な役割を担っています。現在のレイクスにとってはスターターでもそうでなくても彼らの良い価値は変わりません。
前日からの変化が欲しかった中で、土曜のゲームにおいて小川は攻守共にハッスルしリバウンドの数字等も良かったですし、横江は高確率で2桁得点をしてくれていました。そこへシューターの溝口を置き、岡田・ウッドの得点力と小林・加納のディフェンス力を横江・小川・溝口・レイで補ってもらおうと思いました。
試合後の会見では報道陣から「外国人選手の多い2Q、4Qは互角だが、それ以外の1Q、3Qで点差が開いている」と指摘がありました。たしかに両日とも、1Q、3Qで5点以上の差がついています。 日本人選手の得点は土曜日は22点ありましたが、日曜は6点のみと今シーズン最低でした。日本人選手の多い1Q,3Qにどうプレーするかが、レイクスの課題の一つでしょうか。
―そうとも限らないと思います。今シーズン1Q, 3Qの方が点数が入っているゲームも数多くあります。
極端に言えば、1人が50点取ってもその選手が原因で60点取られればゲームには負けますし、5点しか取れなくても相手を2点に抑えればゲームには勝ちます。10得点でもアシストが5本あれば20得点の価値がありますし、10得点でも5オフェンスリバウンド3スティールであれば20点の価値があります。
重要なのは役割です。
私はスコアをする選手はいつだって30点取っても構わないと思っていますし、取って欲しいです。しかし、それはチームの役割の中で得点しなければなりません。レイクスの目指す有明やファイナルでは、ちょっとぐらいオフェンスの能力が高かったり、シーズン中にややセルフィッシュに得点を重ねてきた選手は決まって必ず抑えられます。非常に優れたオフェンスの能力を持っている選手でも0点に抑えられた例もあります。プレーオフや有明はそういう所です。
レイクスにも勝敗や目的地を関係なく好き勝手スコアさせれば沢山のスコアができる選手も数人いるでしょう。しかし、好き勝手取った30点と、チームとして取った30点では意味合いもチーム力も全く違ってきます。レイクスの日本人選手は、チームがアンセルフィッシュネスであればスコアできます。
今週はアウェイで福岡戦です。木、金曜日の試合で、通常よりもタイトな日程となっています。そして、来週にはアウェイで再び京都と対戦です。今回の結果をふまえ、どう臨みますか。
―京都戦は心身共にタフなゲームで怪我人も出てしまいましたし、さらに、キツイ負け方をした直後に今シーズンで最も調子を上げている最高の状態の福岡ですので、困難に困難が重なったような非常に難しい状況です。青木選手、ペッパーズ選手、ハンフリー選手とブライアントコーチを要し福岡は全く別のチームに生まれ変わっています。
しかし、我々はそれらを理解した上で逃げずチャレンジし、それすらも自分達の為のポジティブなツールにしようとしています。
過去のレイクスのラインナップであれば、すでに有明に到達していてもおかしくはなかったと思います。それが叶わなかったのには何か理由があるのかもしれません。現在我々はその”理由”にチャレンジしています。我々には"Change"が必要であり、その土台が少しずつ出来てきています。
まずは1戦1戦大切に、福岡戦に臨みたいと思います。
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京都との滋京ダービーを厳しい結果で終えたレイクスだが、すでにその視線は次を向いている。今回得た教訓を胸に、チームとしてレベルアップできるか。その試金石として、福岡は相手にとって不足なしだ。遠山HCも言っているように、福岡は現在西地区9位ながら、新HCを迎えて上り調子。プレイオフ出場権のある8位以内を目指して意気高い。3月21、22日にはホーム大津で再戦するだけに、まずはこの2戦で嫌な印象を植え付けたい。
今週は木、金曜日の試合。九電記念体育館で5日(木)、6日(金)、ともにPM7:00 TIP OFF!今こそ、ONE FOR LAKES!!