遠山の地声

ホーム京都戦レビュー&アウェイ名古屋D戦プレビュー

 先週の京都戦、第2戦で待望のBリーグ初白星を手にしました。おめでとうございます。初戦を落とした後の記者会見で珍しく「私も選手も辛いですが、ブースターの皆さんも、レイクスに関わるすべての皆さんが辛いと思います」と述べていましたが、この一勝まではHC自身、とても長く感じたのではないでしょうか。

――ありがとうございます。

 私はよく色々なところで「今年のチームは良い」と言っていますが、それにはいくつかの理由があります。

 まず、選手全員がハッスルでき、ファイターで、ハートが素晴らしく、とても素直で明るく、リーダーシップを持っている選手が多いこと。

 また、全員がアンセルフィッシュでチームプレーヤーであること。

 次に、選手全員がディフェンスの意識が高く、ディフェンスにファイトできること。

 これらのメンタリティとディフェンスの意識があることが前提の上で、全員をコート上に送り出すことが可能になります。

 そして、オフェンス面では、全員がそれぞれの得意なシュートを打てる様にシステムを設計しており、もしオープンができていなければ大問題ですが、実際に過去6試合で我々は多くのオープンを作り出し、それぞれのフェイバリットショットを打っています。

 全員がディフェンスを頑張れることが前提の上で、特定の誰かのスコアに頼ること無く、全員がすでにオープンを作ることに成功しているそれぞれのフェイバリットショットを、あと1〜2本(2点〜4点)ずつ決めるだけで、現在選手は10名ですので我々のスコアはあと20点〜40点伸びる計算になり、過去6試合にこのスコアを足しても勝利する可能性はとても高くなると思います。

 簡単に言えば、前提の上でそれぞれがあと1〜2回得意なシュートを決めれば勝つという可能性です。

 更に、どの試合でもアドバンテージを作り出せる選手が必ず1〜2名いること。

 私はこれらの理由から「今年のチームは良い」と言っています。

 1勝まで長かったか短かったかは分かりません。

 ただ、毎日ベストを尽くしたいと思いステップアップを目指しているだけです。

 私は選手達の可能性を信じています。

 辛いのは、負けることで選手達が自分達自身の可能性を疑ってしまったり、ブースターの皆さんが我々の可能性を疑ってしまうことです。

ホーム京都戦レビュー&アウェイ名古屋D戦プレビュー

 初戦は京都の大黒柱、コッツァーにリバウンドで圧倒され、好調だった長谷川は途中で負傷退場。さらに、接戦を演じるも4Qに突き放されるという今季過去2節でも見られた展開で、非常に厳しい敗戦でした。

――長谷川は15分間の出場で15得点という素晴らしいパフォーマンスを見せてくれていましたので、チームにとって厳しい負傷退場となってしまいましたし、本人もとても悔しかったと思います。

 少し時間のかかる怪我となってしまい、大きな決断をしてレイクスに来てくれた選手ですので焦りも出てしまうかもしれませんが、ここはすでに彼の家であり、我々は家族ですので、レイクスが長谷川から逃げてしまうことはありません。

 どうか、ブースターの皆さんも長谷川の力になってあげて欲しいと思います。

 4Qはオフェンスもディフェンスも精彩を欠き、雑なプレーが多くなってしまい、過去のゲームと似た様なシチュエーションになってしまいました。

 しかし、我々はその中でも何が悪くどうしなければならないのかを理解していました。

 ただ、それは簡単なことではありません。

 例えば、昨シーズンのEuro Leagueの決勝でも、CSKA MoscowがFenerbahce Istanbulに前半終了時点で20点差リード、4Q残り9分の時点でも17点差でリードしていましたが、4Qラスト20秒で逆転された試合がありました。(結果的には延長に突入し、CSKA Moscowが優勝しましたが)

 4Qはそれほど難しく、相手が強敵であれば尚更です。

ホーム京都戦レビュー&アウェイ名古屋D戦プレビュー

 今季はここまで各節とも2戦目に苦戦していただけに、翌日が心配されましたが、チームはリバウンドの課題を修正するなど、すばらしいカムバックを見せました。どのような指示で試合に臨んだのでしょうか。

――まずは、初戦の4Qに何があったのかを午前中のフィルム・セッションで確認し、ディフェンスでは我々の方法を丁寧に実行すれば12点の失点を減らせたこと、オフェンスではいくつかの魅力的なオープンができていたことを確認しました。

 オフェンスリバウンドを取られたシーンも確認し、どうしなければならないか、そしてどうにかできそうだということを共有しました。

 また、初戦のゲーム終了後、狩野から「このプレーをされるとディフェンス側としては守りづらいので、自分達のオフェンスのこのプレーを多くしたい」という建設的な意見をもらいました。

 狩野からコミュニケーションのお陰で、我々はまた1つ共通認識の下でプレーできる媒体をもらい、それが2戦目の我々の平常心を助けてくれました。

 その他、私からの指示は、「もし試合中にフラストレーションに負けそうになったら、ノブの腕を見ろ」という長谷川に助けてもらった試合でもあったと思います。

 この2戦目はチームで計15アシスト、そしてジュリアン、ウィーバー、菅原、サンバ、横江の5人が二桁得点と、ボールがよく動くレイクスらしいバスケが展開できました。この日の試合運びがひとつの理想の形といえるのではないでしょうか。

――全員よくボールを動かし、それぞれがステップアップしてくれたゲームだったと思います。

 樋口のレイアップの2点や田中の3Pも、チームを大きく勢いづかせてくれた重要なショットでした。

 特に、長谷川不在の中、菅原が攻守共に躍動し活躍してくれ大きく勝利に貢献してくれました。

 このように、例えばそれぞれが1%ずつ、全員で合わせて10%ステップアップできるチームになっていければと思っています。

 この勢いで、今週末は現在西地区首位と好調の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(三菱電機)と敵地で対戦します。リーグ4位の3Pシュート成功率52.9%の笹山選手をはじめ、昨季NBL新人王の中東など若手の実力派が多く、チーム全体の3P成功率40%はリーグ2位。バーレル、ティルマンの外国籍選手2人も1試合平均20点近くをあげており、手ごわいですね。

――今シーズンのこれまでの実績や数字を見ると名古屋がこれまでで最も手強いチームかもしれません。

 しかし、選手は何も恐れていませんし、今週も勝って帰ってくる気でいます。

 我々は今週もステップアップを目指し、チャレンジャーとして我々らしく戦いたいと思います。

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 ついにつかんだB.LEAGUE初白星。長谷川の欠場など苦境の中でつかんだ一勝は、今後への自信につながるはずです。今週末は首位名古屋Dとの対戦。混戦の西地区に食らいつくためにも、連勝を期待しましょう!

☆首位に挑戦!アウェイ名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦☆
10/15(土)14:00 TIPOFF、16(日)14:00 TIPOFF
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Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2016年10月14日14:53
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