アウェイ東京戦レビュー&ホーム新潟戦プレビュー

滋賀レイクスターズ

2015年12月10日 20:51

 東地区との対戦となる12月、まずはアウェイでの東京サンレーヴス戦で連勝を飾りました。これで6連勝となり、KJ退団後は負けなしでここまできていますが、チームの方向性、雰囲気などどのようにみていますか。

 ――以前までは特定のプレーヤーが長くボールを持ち、その選手主体のバスケットでしたが、現在はボールが動き、ジェフやジュリアンと絡めながら多くのプレーヤーにプレーするチャンスがあるスタイルにシフトチェンジしています。まだまだ発展段階ですが、チーム内ではオフェンスのコンセプトもハッキリしてきており、共通認識の元で今取り組んでいることをマスターできれば素晴らしいことになると思います。

 また横江・小林を中心にバスケットのテンポも上がっていますし、ジェフとジュリアンは(あまりにも普通にやっているので分かりづらいかもしれませんが)他チームの外国籍選手では中々できないことをよくやってくれています。

 また、ディフェンス面でもディフェンシブ・レーティングでレイクスは現在リーグ1位になりました(平均失点は、試合のペースやポゼッション等、チームのスタイルによって変わってきますので、100回の相手攻撃権あたりの失点=ディフェンシブ・レーティングがチームの本当のディフェンス力を計る数字)。これは選手達が日頃からディフェンスの重要性に目を向け丁寧に取り組み続けてきた結果だと思います。

 しかし、良いディフェンスができるようになってきたことは素晴らしいですが、例えば京都や沖縄はもう何年もディフェンシブ・レーティングでリーグトップを争い続けてきたチームです。我々も、このディフェンスのメンタリティをチームのスタンダードとカルチャーにできるよう、継続し続けることが大切だと思っています。



 ただ、金曜日の初戦は苦しい出だしでした。相手が外国籍選手が少ない中、前半は29-34と押され気味となり、後半で盛り返して73-63の逆転勝ちでした。ハーフタイムにはどのように修正を図ったのでしょうか。

 ――修正を図ったというより、オフェンスもディフェンスもやるべきことのクォリティーが低かったです。

 東京は我々にとって何かサプライズがあったわけではありませんでしたので、やるべきことのクオリティーを上げることと実行力を上げることにフォーカスしました。フラストレーションが溜まりうまくいかないゲームでしたが、そのような状況下でも自分達でチャンスを探し走り、最後まで走りきり、不確定要素に頼らず自分達の手で勝利をもぎ取りにいったことに価値のあるゲームでした。

 一方、翌日の2戦目は岡田が体調不良で欠場する中での試合でしたが、3Qまでで相手を25点に抑えるなど、レイクスペースで展開できた試合だったかと思います。選手たちも「ボールをシェアすることができた」と口をそろえていました。

 ――オフェンスもディフェンスも実行力が高かったですし、フィジカルもよく、引き締まったゲームができたと思います。プランを何か変えたわけではなく、オフェンスもディフェンスもほんの少しの違い、コンマ何秒の違いを意識しました。ボールが勝手に動いたのではなく、チーム全員が細かい部分に注意を払った良いプロセスのお陰でボールを動かすことができました。

 このゲームでチームは改めてディテールにこだわる重要性を認識できたのではないでしょうか。

 また、欠場した岡田の替わりに重要な役割を担った溝口も、あるプレーでまずディフェンスに印象付けをし、次のポゼッションで逆の動きをしてオープンになるなど、行き当たりばったりでなくスマートにプレーしていたことも心強かったです。

 前週の広島戦同様、連勝で終えることができましたが、同じように初戦の出だしは後手に回ってしまいました。遠山HCも「同じメンタリティ、同じプレイを展開できることが課題」と2戦を振り返っていましたが、まだそうした境地に達するには時間がかかりそうでしょうか。

 ――『課題』というものを重要視していますし、のんきに構えてもいません。課題に対して危機感を持って対応しなければならず、そういった部分が我々には欠けているのだと思いますし、昨シーズンから言っていることですのでレイクスのウィークポイントの1つとしてチーム全員がもっと真剣にならなければなりません。

 しかし、”チーム”に対しある側面しか見ることができないのもナンセンスだと思っています。

 課題があるということは”まだ良くなる要素がある”ということですので、課題をステップアップの為のポジティブなツールとして考えていく必要もあると思っています。行き着く先は一緒なのですから。

 また、その中でも広島戦・東京戦は我々は対戦相手をリスペクトしチャレンジしました。これらのゲームとその姿勢は選手達にとって間違いなく財産となっています。レイクスは前年度優勝チームでもありませんし、何も成し遂げていない”我々程度”が謙虚さを失うことほど恐いことはありません。初戦で少し接戦になったことが悪いことのように思ってしまうのであれば、それは対戦相手へのリスペクトも無ければ謙虚さも持ち得ていない、逆にそれこそが危ない考え方だと思います。

 また、この東京戦から小川伸也アドバイザリーコーチがベンチ入りしました。前キャプテンとして、一緒にプレーした選手も多い小川コーチですが、コーチングスタッフとしての初戦はHCから見ていかがでしたか。

 ――存在の大きさを非常に感じています。小川は私の考えを理解してくれていますし、チームがどうあるべきかも理解しています。

 また、今シーズンのレイクスのゲームは全試合観てくれていたようで、合流数日でチームがどういう状態なのかも把握してくれました。前節の試合中もすでに小川に意見を求めましたし、アドバイスももらっています。

 練習中も、元プレーヤーとコーチングスタッフの両方の視点で選手に指導してくれています。小川は情熱があり勤勉で丁寧ですので、今後あらゆる良い効果をチームにもたらしてくれるでしょう。

 さて、今週末は年内最後のホームゲーム、中村和雄HC率いる新潟アルビレックスBBとの東西両地区上位対決です。かつて浜松で中村HC、遠山ACという関係で師弟関係にあったお二人ですが、どのような気持ちで臨みますか。

 ――北海道の片田舎の子供が中村HCに拾われて私は今ここにいるのですから、言葉では言い表せないほど恩人ですが、私はレイクスのHCであり、今週末のゲームにはチームの枠を超えた個人的な感情はなくレイクスの勝利の為に最善を尽くしたいと思っています。いつもの週末と同じく、今週末もレイクスのHCとして心をこめて戦います。

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 「課題」は一朝一夕には解決できないからこそ、課題である。課題があり、それを乗り越えようとするからこそ、進化がある。そんな強い気持ちで進む遠山レイクス。その気持ちの強さが問われるのが、今週末かもしれない。来季Bリーグ1部同士の好勝負を期待して、ぜひ県立体育館で熱いブーストを!

☆ホーム新潟アルビレックスBB戦
12/12(土)18:00 TIPOFF、13(日)14:00 TIPOFF
滋賀県立体育館

☆年内最後のホームゲーム!12/12,13新潟戦@県立は楽しさもりだくさん!
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・ハーフタイムはレイクスチア&チアスクールのクリスマスパフォーマンス!
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