アウェイ高松戦振り返り&バイウィークに向けて

滋賀レイクスターズ

2015年10月29日 17:48

 アウェイ連戦となる高松戦、見事連勝となりました。右手首痛から回復のマブンガも2戦計46点37リバウンドと、調子を上げてきましたね。

――ジュリアンは怪我が完全に治ったわけではなく、痛みはまだあるようですが調子は上がってきていると思います。ただ、やはり痛みは気になるようでインサイド・アウトサイド共にシュートタッチに影響していますので、もう少し回復していけばもっと良いパフォーマンスができるようになると思います。

 ジェフが両日で同じ箇所を打撲してしまい、大事を取ってプレイタイムをコントロールしジュリアンのプレイタイムが長くなってしまいましたが、スコア・リバウンドはもちろん両日で10アシストと、インサイドで存在感を示し、3Pショットでインパクトを与え、アンセルフィッシュにチームプレイを優先してくれました。

 そして、今回は2戦とも岡田、ジェフ、小林、加納、ジュリアンという、これまでとは違うスターターで臨みました。シーズン開幕時に「今季はスターターを固定しない」という遠山HCの言葉がありましたが、今回はどのような意図で臨みましたか。

――「固定しない」と断言しているつもりではなく、あくまでも柔軟に変更することができると思っています。私は基本的にはディフェンスを優先して考えますので、加納・小林という自慢のディフェンシブ・コンビの他に、外国籍選手にマッチアップでき優れたディフェンダーである波多野、昨シーズンで大きくディフェンス力が向上した横江、そしてプレイメーカーのKJがいることで、昨シーズンよりも豊かなラインナップを組むことができるようになり、ゲームに応じてスターティングメンバーを変更できるようになりました。



 また、スターティングメンバーの決定は、その週に選手がそれぞれどのような1週間を過ごしたかを注意深く観察し、ゲームの日の朝練の雰囲気なども見ます。準備不足と見受けられる選手や、ゲームの日の朝練で集中力が散漫な選手はゲームに出してもプレーが良くなければ長く引っ張らないです。

 その他、対戦相手との兼ね合いも考慮します。例えばサイズの問題や、どこでオープンショットを打てる可能性が高いか、各クォーターの後半でフリースローを多く貰えるであろうラインナップなども考えます。

 今回の高松戦では上記の要素の他に、高松の新外国籍選手のウィリアムズ選手の情報が少なかったことと、相手のスターティングメンバーの予想ができなかったことで、昨シーズンのスタート4人にジュリアンを加え安定性とサイズを選択しました。

 迎えた高松戦、初戦は112-55と大勝しました。今季初出場の鈴木がプロ2シーズン目で初の1試合二桁得点となる10点など、全員得点を記録。ディフェンスで50点台に封じた面も含め、納得のできる試合運びだったのではないでしょうか。

――多くの時間帯で引き締まったゲームができたと思います。前節の福岡戦での敗退から1週間取り組んだことにチャレンジでき、小林と加納を中心にゲームのテンポを作ることができました。また岡田もこの1週間の取り組みを良く理解し率先して行動(プレー)に移してくれたことはチームの大きな助けとなりましたし、その中でジュリアンとジェフがペイントエリアの制圧に尽力し、KJがアウトサイドからディファレントを作り出すことで、多くの良いチームショットが生まれました。

 鈴木も限られたプレータイムの中で積極的に良いショットを打ち素晴らしいプレーを見せてくれました。打った全てのショットが良かったと思います。何より、鈴木のプレー1つ1つにベンチが大喜びし盛り上がっている雰囲気が良かったです。鈴木はこのゲームをきっかけにより日々の練習からファイトし、多くのプレータイムを勝ち取ってもらいたいです。


 一方、二戦目はうってかわって一進一退の展開でした。4Q残り4秒でKJがフリースロー3本を決めて追いつき、何とかオーバータイムで勝ちを手にしましたが、リバウンド数で60-48と上回りながらも苦戦した、その要因はどこにあったのでしょうか。

――要因はいくつもあると思います。

 その1つは先週のブログの内容と同じであり、特に土曜日に点差が大きく開いた為に前日と同じ緊張感や同等以上のクオリティで望むことがメンタル面で難しいゲームでした。

 私から見れば、前日の印象が強過ぎてオフェンスもディフェンスも簡単に済ませたい意識が強いように感じられ、悪いショットセレクションが多く、怠慢なトランジション・ディフェンスから多くのレイアップを打たれてしまいました。

 何人かの人に「前日と別のチームの様だった」と言われましたが、ある意味その通り、高松は前日と別のチームの様にファイトしてきました。我々も”別のチームの様に”前日以上にファイトしなければなりません。

 bjリーグのルールでは、最低で4試合(カンファレンス・セミファイナル、カンファレンス・ファイナル、ファイナル)でベストゲームをしなければ優勝できません。現在のウエスタン・カンファレンスのレベルでは、プレイオフ・ファーストラウンドからベストに近いゲームを行わなければならないでしょう。

 レイクスは今シーズン今のところ1試合は素晴らしいゲームができています。しかし、2試合できない、4試合どころかこの2試合すら続けることのできない現在の『実力』を、もっと謙虚に考えなければなりません。

 シーズンを通じて、最低でも4試合(4試合以上)集中力を持続できるチームに成長する為に、抽象的ですが『謙虚さ』が現在のレイクスに必要不可欠だと感じました。

 さて、今週はバイウィークとなり、次戦は来週のアウェイ石川戦です。今季は年内にバイウィークが3週あり、逆に年明けは1月下旬のオールスター週のみとなっていますが、コンディション面、あるいは練習での戦術徹底面などで、このバイウィークをどのように使っていきますか。

 ――レイクスがシーズン後半のバイウィークに恵まれないのは昨シーズンも同じでしたので、割り切ってシーズン終盤は同じルーティンで集中力を切らすことなくプレーオフに望めるとポジティブに考えています。

 今週のバイウィークは、選手のコンディションの調整がメインになります。このブログで何度も触れているジュリアンの怪我に、KJが先週の怪我をまだ引きずっており、高松戦でジェフと岡田が負傷しました。幸い次節の出場可否に影響はありませんが、ジェフも岡田も高松戦の日曜日はプレータイムに影響が出てしまいました。

 まずは出来る限りフレッシュな状態に戻すこと、その中で普段はできないプレーの質を上げる分解練習等に時間を使うことになります。
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 プレイオフカンファレンス・セミファイナルから有明までで、少なくとも4試合。ここでベストを出せるチームのみが栄冠をつかむことができる。シーズンの山場を見据えた戦いは、すでに始まっている。そんな強い思いが伝わってくるHCの「地声」となった。今週はバイウィーク。コンディションを上げ、そして来週末アウェイ石川戦からの戦いに備えてほしいところだ。

☆来週末 アウェイ金沢武士団(サムライズ)戦
11/7(土)18:00 TIPOFF、8(日)13:00 TIPOFF
金沢市総合体育館
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