ホーム沖縄戦振り返り&アウェイ福岡戦に向けて

滋賀レイクスターズ

2015年10月14日 20:46

 ホーム開幕戦、沖縄を相手に1勝1敗でした。初戦は流れがつかめないままに、全クォーターで圧倒され、71-95で敗れましたが、試合後の会見で、HCは「なぜやられたのかは明確」と指摘していました。どこに課題があったのでしょうか。

――まずは、沖縄のトランジション(速さ)についていけなかったことです。沖縄はとても素晴らしい才能が集まった集団ですので、トランジションでズレを作られてしまうと、どうしても後手になってしまいます。

 沖縄が速いことは分かっていましたし、トランジション・ディフェンスの練習もしてゲームに望みましたが、技術的なことよりも、単純にタフでなければ40分間彼らのトランジションを止めることはできません。この「タフであること」には長い時間をかけたもの凄い苦労が必要になります。

 理屈抜きに、この「タフであること」に費やした労力が、沖縄の方が多かったのだと思います。

 また、逆に、理屈やプランの面でもトランジションで劣勢になる理由がいくつかありましたし、トランジションによってストレスが溜まり、ハーフコートでのデイフェンス・プランをエクスキューション(遂行)できない部分がいくつかありました。

 我々はテクニカルの面でも、理屈抜きで「タフであること」でも、翌日は沖縄のトランジションを止めなければならないと理解していましたし、ディフェンス・プランも少しの違いでエクスキューションできると自信がありました。また、沖縄よりもハッスルし、チーム全員の力で立ち向かう為のコミュニケーションの必要性やインテンシティ(激しさ、集中力)を高める為に、ロッカールームでNBAのトレーニングキャンプの映像を全員で観たりもしました。



 そうした対策を経て迎えた二戦目、前半は10点差をつけられるなど、前日をなぞるような展開でしたが、後半は盛り返して73-70と逆転。後半だけで50得点と、見違えるような試合ぶりでした。勝負の分かれ目はどこにあったのでしょうか。

 ――前半は10点差を付けられていましたが、33得点しか獲られていませんでしたので、前日と違ってディフェンス面ではプランをエクスキューションできていた部分が多かったです。これは我々にとってとても重要なことでした。前半はオフェンスが良くなかったので、オフェンスがテンポ良く、コンセプト通りにプレーできれば前日とは全く違うゲームになると思っていました。

 当然、沖縄はリーグ屈指のディフェンスも良いチームですので、彼らのプラン通りに悪いオフェンスをさせられているという理由もありましたが、チームのコンセプトを実行できれば解決できる問題だと考えていました。

 ジェフのファールトラブルという困難はありましたが、勝負の分かれ道は、1試合通じてディフェンスのエクスキューション・レベルが高かったこと、後半はオフェンス面で理にかなったコンセプト通りのプレーが展開できたこと、そして何よりもルーズボールにダイブしルーズボールで負けなかったことです。

 スターターを入れ替えた大阪戦に対し、この2試合はKJ、溝口、波多野、横江、ジュリアン、同じスターターで臨みました。今季の形が少しずつ見えてきたでしょうか。

 ――スターティングメンバーは今回は同じでしたが、今期の形が決まったわけではないと思っています。

 理由はいくつかあり、土曜日のKJのプレーはそこまで良くはありませんでしたが、KJによって沖縄のディフェンスを崩すことに成功していた事実もありました。当然、本人も土曜のパフォーマンスには納得していませんでしたので、彼が奮起すれば強固な沖縄のディフェンスを崩すチャンスがあるかもしれないと思いました。

 また、ジュリアンが前節の大阪戦で怪我をしており、先週1週間はコンタクトのあるチーム練習には参加できず、ゲーム当日土曜日の朝練の段階では、フリースローすら届かない状態で、土日ともゲーム直前まで出場するかどうかという話をしていましたので、まずは最初に出場して判断しようという状況でした。

 当然3Pは打てるハズもなく本人も打たないと言っていたのに、それで日曜日のあのパフォーマンスですからバケモノかと思いました(笑)

 そんな選手たちの奮闘があり、序盤の一つの山場ともいえる大阪、沖縄の強豪4連戦を3勝1敗で乗り切りました。特に沖縄戦後には「今後の指針、テキストブックになるような試合」という言葉も出ていましたが、この結果をどうとらえていますか。

 ――レイクスはもっと謙虚に、危機感を持たなければならないと思いました。

 結果だけ見ればこの4戦は勝ち越したかもしれませんが、大阪の2戦目は負けていてもおかしくはないゲームでしたし、我々は少しでも間違えば沖縄の1戦目のように思いっきり負けてしまう可能性があるチームです。我々には理屈抜きのメンタル・タフネスが必要だと思いました。

 改めて、「小さな事と日々の積み重ねが大切」、「細心の注意を払って準備することが大事」、「規律を重んじ自分を律する強さが必要」、「丁寧さ以外は全て雑な結果になる」ということに取り組まなければなりません。

 沖縄戦を1勝1敗で終えましたが、コーチとしても客観的に考えても現状では沖縄の方が強いと思います。しかし、シーズンを通じて沖縄を超える強いチームに成長できると信じています。

 さて、ここから3戦は福岡、高松、石川とアウェイでの連戦です。まず今週は金、土曜に福岡戦です。レイクスと同じく3勝1敗の福岡は、ペッパーズ、青木といったおなじみの顔ぶれに大分から清水、新外国人のカーク、メリエックスといったメンバーが加わっています。注意、警戒するポイントはどこにあるでしょうか。

 ――リーグ屈指の試合巧者が揃っているチームだと思います。誰もがどこからでもスコアできますし、走力もあり、賢さもあります。青木選手・清水選手・仲西選手・ペッパーズ選手など、名前を並べただけでもゾッとするラインナップです。優れた選手が多いので、レイクスはいかにチームとして戦い、チームディフェンスで彼らの能力を抑えるかがポイントだと思います。また、謙虚にチャレンジャーとしてゲームに望む姿勢を重要視しています。
========================================
 大阪、沖縄と強豪2チームとの開幕4戦を、3勝1敗で切り抜けたレイクス。しかし、遠山HCはもちろん、「勝つ中で、リバウンドなど課題が見つかったのは大きい」(波多野)など、選手の間でもシーズンはこれからという気持ちは強い。
 これから3戦はアウェイが続くレイクス。福岡、高松、バイウィークを経て石川と転戦する。まずは金、土曜の福岡戦。ジュリアンの回復具合も気になるが、チームバスケットで連勝をもぎ取ってほしい。ブースターの皆さんも現地で、滋賀で、レイクスに熱いエールを!GO!LAKES!

☆アウェイライジング福岡戦
10/16(金)19:00 TIPOFF、17(土)14:00 TIPOFF
久留米市みづま総合体育館

☆次回ホームゲームは年に一度の彦根ゲーム!王者浜松とリベンジマッチ!
11/14(土)18時、15(日)14時@彦根市民体育センターで開催、チケット好評発売中!
http://www.lakestars.net/ticket/info/0/default/1/1