アウェイ大阪戦振り返り&ホーム開幕沖縄戦に向けて

滋賀レイクスターズ

2015年10月09日 21:31

 先週末、アウェイで迎えた開幕戦では見事大阪に連勝しました。おめでとうございます。岩手から桶谷HCを迎え、アシャオル(前浜松)、ブラックレッジ(前岩手)、綿貫(前京都)、並里(前沖縄)と大きく補強をした大阪相手の連勝は、手ごたえもあるのではと思いますが、この連勝という結果をどうとらえていますか。

――大阪は今シーズンの優勝候補と言われているチームですから、この開幕戦の連勝でレイクスのブースターの皆さんが喜んで頂けたら何よりです。

 チームとしては、この連勝で危機感を無くしてしまったり、勘違いしてしまうことが恐いと危惧しています。

 土曜のゲームはおおよそプラン通りに勝利したものの、大阪に多くのオフェンス・リバウンドを獲得されたことなどはとても危険でしたし、特に日曜日のゲームでは多くの時間で大阪のプラン通りにゲームが進行していった感じがあり、とても気持ちの悪いゲームでした。岡田を筆頭にジュリアンなどの活躍は素晴らしかったですが、チームは日曜の勝利をラッキーだったと考え本来負けていたのは自分達だったと危機感を持つべきだと思っています。

 連勝はブースターのもの、チームはより謙虚になるべきです。



 とは言え、日曜のゲームが大阪のペースで進んでいたのにも関わらず点差を開かせないで我慢しクロスゲームができたのは非常に価値があることですし、それはチームコンセプトを理解し、勝つ為の重要な要素を選手達が理解していたからだと思います。

 2戦を通じて目立ったのが新戦力の#32ジュリアン・マブンガでした。初戦ではクラブ新記録38得点、2戦目はラスト1.4秒でのフリースロー3本をすべて決めて逆転勝ちと、素晴らしい活躍でしたが、HCの目にはこの2戦でのジュリアンのプレーはどう写りましたか。

――多くのスコアをしたことは素晴らしかったですし、彼にはとても助けられましたし、彼がいなければ負けていたことも事実ですが、彼の才能はもっと豊かだと思っています。

 例えば、あのサイズでPGにフルコートでディフェンスできますし、ポストアップももっと強烈ですし、パスがとても上手いです。
 彼は基本的には(笑)素直ですし、今のところ(笑)可愛い選手です。

 練習前後の自主練でもコーンドリルでドリブルの練習をしたり、ポストムーブやアウトサイドシュートの練習も丁寧に行っています。これらの丁寧さは彼の宝物だと思いますので大切にしてもらいたいですし、このリーグやチームにアジャストしていけばもっと面白い選手になっていくと思います。

 コーチとして、彼の能力を最大限にコート上に落とし込めるよう気をつけていきたいと思っています。

 一方、試合後の会見では残る新戦力2人、#8ケジュアン・ジョンソンと#10波多野和也のプレーにもメディアからの質問が寄せられました。こうした新戦力と、昨季から遠山HCのバスケを知っている既存のメンバーとの融合という面では、現状はいかがでしょうか。

――まだまだフィットできていないと思います。しかし、これはネガティブな要素ではなく、チームの伸びしろとしてポジティブに考えています。

 特に、現状ではKJと波多野がいることでラインナップに柔軟性があり、多くの選手にチャンスがあり、プレータイムもシェアできています。その為、今シーズンはスターティングメンバーの固定は今のところありませんし、それぞれのスターティングメンバーとセカンドユニットの戦力差も昨シーズンよりも無くなっていると思います。

 また、今シーズンから20秒タイムアウトが無くなりタイムアウトの数が少なくなったことや、レフリーにタイムアウトを請求できなくなり、選手にもタイムアウトを請求する権利が無くなり、これまでよりも自由なタイミングでタイムアウトを請求できなくなったルール変更から、KJと波多野がいることでのメンバーチェンジは大きなプラスの要素だと思っています。

 昨シーズンまでならタイムアウトを取らなければならない状況でも、メンバーチェンジで大きく流れを変えれる可能性があると思います。

 さて、今週末はいよいよホームでの開幕戦、琉球ゴールデンキングスを迎え撃ちます。大阪での2戦目の試合後記者会見で、岡田が「今季の日程を見渡しても、この大阪、沖縄の連戦は一つの山場になる」と言っていたように、昨季西地区2位の一筋縄ではいかない相手です。今季の沖縄の顔ぶれなど、警戒するポイントはありますか。

――昨シーズンとほぼ変わらない顔ぶれに、新加入の喜多川選手やラベネル選手も素晴らしい選手です。並里選手は大阪に移籍しましたが、高卒ルーキーの津山選手もすでにチームの中心選手をして活躍しています。チーム力は昨シーズン以上、警戒すべき選手は全選手です。

 また、トランジション、シュート精度、エクスキューション・レベル、ディフェンスのプレッシャーなどあらゆる点に警戒が必要であり、レイクスは40分いかにタフにチャレンジし続けられるか、コンセプトを実行できるかがポイントになると思います。

 この沖縄戦は今シーズンを戦っていく上で重要な意味を持つゲームになると思っています。

 それでは、今季もレイクスと共に戦ってくれるブースターの皆さんへ、メッセージをお願いします。

――今シーズンもブースターの皆さんと共に戦えることをとても楽しみにしています。皆さんに最も大きな感動を伝えられるよう全力で頑張ります。

 ブースターの皆さんも合わせた1つの大きなレイクスとして、6人目のプレーヤーの皆さんのファイトを信じています。レイクスに大きなご声援をよろしくお願いします。
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 いよいよホーム開幕を迎えた2季目の遠山レイクス。開幕節に爆発したマブンガはもちろんのこと、昨季のMVPプレイヤーケジュアン・ジョンソンや4シーズンぶり復帰の波多野和也、そして昨シーズン有明進出の原動力といった岡田、加納、ジェフといったメンバーが並ぶロスターが、横江新キャプテンのもとでどんなバスケを展開してくれるのか。
 明日あさっては序盤の大きなヤマといえる琉球ゴールデンキングス戦。10日(土)18時、11日(日)14時TIPOFF。ぜひ会場で熱いブーストを!
☆詳しい試合情報はこちら
http://www.lakestars.net/news/detail/id/2114