福岡戦振り返り&アウェイ京都戦に向けて

滋賀レイクスターズ

2015年03月12日 11:34

 前節京都戦で連敗を喫し、木曜金曜の試合で過密日程となった今節の福岡戦。心身ともに厳しい条件の中で、見事連勝して帰ってくることができました。おつかれさまです。

 ―ありがとうございます。京都戦での連敗で心身ともにタフな状態の中、選手は非常に素晴らしく頑張りました。特に福岡はペッパーズ選手、青木選手、ハンフリー選手を中心に今シーズン最も調子を上げているチームでしたので大変でした。

 また、沢山のブースターの皆さんが福岡まで駆けつけてくれました。本当にありがとうございました。
我々はブースターの皆さんと共に、『困難な時こそ、投げやりにならずに丁寧に』できたと思います。

 特に、木曜はウッドベリーの劇的なブザービーターでの勝利で、勢いも出る勝ち方だったと思います。「我々は勝利を必要としていましたので、ウッドベリーが劇的なシュートを決めてくれてチームが明るくなった事がなによりです」という遠山HCの試合後のコメントからも、チームがこの1勝をどれだけ欲していたかがうかがえました。

 ―前節京都戦での連敗をネガティブに引きずるのではなく、ポジティブなステップアップの為の媒体に変えたいと思っていました。そこで今回のゲームに対しチームにいくつかの目標とその為に必要な戦術を用意し、目標達成にフォーカスできる環境を作りたいと思い、そのプロセスにチャレンジした上で勝利できれば、チームはまた変われると考えていました。
 
 結果的に今シーズンは今回の様なブザービーターでの劇的な勝利は初めてでしたので、この上の無いタイミングで最高の勝利を手にすることができました。

 これがもしシーズン序盤であれば4Qに崩れ収拾のつかない雑な敗戦になっていた筈です。チームが『正しいことを正しく継続的に行うこと』や、『自分のことだけではなくチームや人の為に思いやりを持ってプレーすること』、それらを理解し行動に移し継続する為には『自分やチームを律する厳しさが必要なこと』などを理解し始め、さらに京都戦の敗戦を受け選手が諦めずに我慢強くプレーしてくれたことなど、あらゆる点と点が少しずつ線に繋がり始めたことで起きた、必然的なシュートと勝利とタイミングだったのかもしれません。

 また、ウッドは前半に腰痛をうったえ、キツイ状態だったと思いますがとても素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたし、最後のシュートも本当によく決めてくれました。

 金曜日の試合後に岡田が「この連戦はドンドン積極的にボールに絡んでいこうと思っていました」と振り返ったように、今節は選手たちの積極的な動きが目を引きました。岡田が2戦計12リバウンドなど、リバウンド数が各選手にまんべんなく記録されている辺りにもそれが表れているかと思ったのですが、遠山HCから見てこの2試合の選手たちの戦いぶりはどうでしたか。

 ―チームにはこの2ヶ月ほどかなり厳しくチームとしてプレーすることを強調してきました。その中で少しずつセルフィッシュなプレーが減っていき、チームとしてプレーする意識が出てきました。そこで、前節では得点が少なかったこともあり、今回は90点以上スコアすることを目標の1つに設定したところ、チームがアンセルフィッシュネスの中でチャレンジし積極的にプレーしてくれました。チームの為にスクリーンをかけ、チームの為にパスし、チームの為にスコアし、意図しないディフィカルト・ショットの少ないオフェンスができました。特に岡田とレイは多くの非常に良いシュートを打っていたと思います。

 また、我々にはクリスの様な優れたリバウンダーがいますが、岡田のリバウンド数が表しているようにリバウンド・ルーズボールも誰かに頼るのではなく、チーム全員で獲得する意識があったのではないかと思います。それでもまだ多くのオフェンス・リバウンドを取られていますので、我々はリバウンドに対しもっと真剣に取り組まなければなりません。


 一方、二日間とも、前半にリードしたものの、逆に後半のスコアは福岡が上回り、追い上げを許す展開でした。特に、木曜は4Qを7点リードで迎えていただけに、加納も「乗せてはいけない相手(=ペッパーズ選手)を乗せてしまった」と、逆転勝ちの中でも反省の弁が先に立っていました。

 ―ディフェンス面では目標を達成できなかった部分は多いです。徹底力や実行力の低さから目を背けず、甘い考えは無くしていかなければなりません。1人が「この2点ぐらい」と怠慢なディフェンスのミスをし、それを5人してしまうと大きく勝敗に関わってしまいます。行き当たりばったりで勝った負けたのチームではなく、本当の強いチームになる為には厳しく徹底して実行する執念が必要です。

 それでも、地元に凱旋した加納がペッパーズ選手の、ハンフリー選手の、青木選手のドリブルをスティールした場面は素晴らしいハイライトシーンでした。

 さて、今週末はアウェイで再び京都戦を迎えます。京都は今節で浜松に連勝し、8連勝で首位に浮上して、上昇気流に乗っている感があります。先日の対戦後、HCは「自分たちが準備してきたことをきちっとやること」を対京都の課題に挙げていましたが、改めて、京都への対抗策、ポイントになるのはどのあたりになりますか。

 ―次の京都戦に向け前回と違った良い流れでゲームに向かいたいと思っていました。困難な連敗から踏みとどまり、我慢し、福岡戦を経て、良い状態でゲームに臨めるのではないかと思います。

 プランは前回と異なったり、方法はいくつか用意していますが、ポイントは前回と同様にいかに徹底してエクスキューションするかです。それが京都がやりたいバスケットをやらせないことに繋がります。具体的なことはここでは言えませんが、思い切り良くチャレンジしたいと思っています。

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 京都戦連敗のショックを振り払い、見事連勝で福岡戦を突破したレイクス。先日苦しめられた京都へのリベンジの機会がすぐにやってきたのは、好機かもしれない。8連勝で首位と上り調子のライバルとは、プレイオフでの激突も十分にあり得る。持ち前の積極性、攻撃力を取り戻した選手たち。敵地での躍動に期待大だ!

 アウェイ京都戦はハンナリーズアリーナで14日(土)18:00、15日(日)13:05TIP OFF!!